練習していて、なんだか行きづまったとき。
さいりえ
そんなときは、そのまま同じ状況で練習を続けるより、ちがうことをやってみませんか?
別の角度から曲に向き合ってみる、曲からはなれて別のことをする、などいろんなアイディアをご紹介します。
もも
本をよむ
弾くのはすこしお休みして、作曲家や作品について調べてみたり、なにか本を読んでみたりします。
今弾いている曲に関係する本じゃなくても。
高橋悠治さん著「きっかけの音楽」。
散文部分は読みやすいけど、論文の部分は一段落ごとに3回ずつ読み直してもなかなか難しくて、何回も頭で反芻する。また後からも読む。
これがネットで見つけた文章だったら、すぐあきらめて離脱してしまうかも。そう思うとネットと読書は全然違うなぁ。 pic.twitter.com/fjapE5cfGY— 崔理英 / Rie Sai (@smomopiano) 2017年9月22日
身近な曲に関する本でも。
気になっていた本を注文。「パスカル・ドゥヴァイヨンとめぐるドビュッシーの島々〜前奏曲集を中心に〜」
以前から読んでいるショパンエチュードのレシピ本もユニークでありながらわかりやすくて勉強になったので、読むのが楽しみ😊 pic.twitter.com/iQuPVzgCOY
— 崔理英 / Rie Sai (@smomopiano) 2017年9月26日
絵本もいいですね。
素敵な絵本に出会いました。
ピアノを弾く喜び。
音楽を通しての素敵なつながり。
地位や名声よりだいじだと思えるもの。共感できる語りときれいな絵で、とても心にしみました。
子どもはもちろん、音楽に打ち込んでいる学生や大人の方にもオススメ。#クマと森のピアノ pic.twitter.com/vQ2R7YDkuN— 崔理英 / Rie Sai (@smomopiano) 2018年2月20日
〜作曲家について知るのも大切〜
作品への理解を深めるためには本を読もう!「シューマン全ピアノ作品の研究」
音源を聴く
今弾いている曲を聴くのもよし、全然違う曲を聴くのもよし。
昔の偉大な演奏家たちの音源や映像を視聴すると、ガラッと価値観が変わって、さっきまで固執していたことを忘れていたりします。
警報発令中の夜はDVD鑑賞。
「The Art of Piano〜20世紀の偉大なピアニストたち〜」 pic.twitter.com/y30D1owJ6V
— 崔理英 / Rie Sai (@smomopiano) 2017年9月17日
この動画、一聴の価値ありです!
ルービンシュタインのグリーグ「ピアノ協奏曲」を視聴。こういうグリーグ、いまどこで聴けるだろうか?飾りなくにじみ出る美しさ、存在感が胸の奥にぐ〜っと入ってくる。映像のオケカット割りはちょっと演出過多な気はしますが(笑)高音質で聴きたい。https://t.co/NkXOMVdOOu
— 崔理英 / Rie Sai (@smomopiano) 2017年9月25日
もう一度楽譜をみる
もも
さいりえ
ひとまず技術的な練習をする
なんだか曲に対してピンと来ない。大きな音楽としてとらえることができない。
そんなときは、割り切って、気になる箇所を部分練習したり、ゆっくり音をそろえる練習をしたりします。。
(非音楽的でも良い、という意味ではありません)
ゆっくり練習VS速い練習、どちらが効果的?それぞれのメリットとポイント
続いては、気分を変えるアイディア。
あそぶ
ではここで質問です。
「音楽は学びですか?」 ーYes、一生の学びと言えます。
「では、音楽は学びの要素だけですか?」 ーNo!楽しみ、あそびの部分もたくさんありますよね。
どう思われますか?
純粋なココロを忘れているな・・・というときは、曲からはなれてあそぶのも良いかもしれませんね。
初期のモーツァルトを頭で考えてると、どんどんガチガチのおかしな方向にいってしまう…😟
魅力的な演奏にいま必要なのは何か?きっと「構えない」こと。
そんなわけで、「純粋さ」「天真爛漫」を地でいく0歳児さんに「コドモのココロを教えてください」と尋ねながら、寝転んで遊んでみてます。🙂
— 崔理英 / Rie Sai (@smomopiano) 2018年3月25日
作業する
楽譜をコピーする、製本する、部屋の掃除をする、など。
頭がクリアになります。
本日の雑用…週末のコンサートは譜めくりストさんがいないので、自力で楽譜をめくれるように工作。B5なのに意味もなく1m定規です。 pic.twitter.com/pgeSb9wHMB
— 崔理英 / Rie Sai (@smomopiano) 2017年7月11日
ちなみにわたしの最近の目標は、ダンシャリして家の荷物を1/2〜2/3にすることです。
外に出る
お散歩に出ます。
青い空、緑、色とりどりの花、葉っぱ。
落ち葉のじゅうたん🍁なんか美味しそうにも見える。 pic.twitter.com/4YeHes6vn1
— 崔理英 / Rie Sai (@smomopiano) 2017年11月30日
こちらは、リサイタル2日前に、凝り固まった自分をほぐすために川に散歩にいったときの動画です。
甘いもの、好きなものを食べる
「食べる」ことで、体も心もエネルギー補給。
わたしはスイーツが好きなので、行きづまるとついつい食べちゃいます。
こちらが京都下鴨の #パウンドハウス の夏季限定 #バナナレモンパイ です。小学生のころから好きなんですが爽やかな酸味が絶品です。 pic.twitter.com/2dSH1zFbQm
— 崔理英 / Rie Sai (@smomopiano) 2017年7月24日
なりきってみる
- 作曲者自身なら、この曲をどう弾くかな?
- 大好きなあのピアニストなら、この曲をどう弾くだろう?
- 動物や赤ちゃんのような純粋な心があれば、どんな音楽になるだろう?
と、なりきって演奏します。
セルフイメージが変わるからでしょうか?ガラッと演奏が変わることがあります。
なんだか自分の演奏がパッとしない、ピンとこない。あれこれ試しても、イマイチ。😟
そんなときは作曲家ならどう弾くかな?
リスペクトしているあのピアニストなら?
純粋な子どもなら?
人生の多くを体験してきた巨匠なら?と、なりきり演奏。
さっきまでと全然違う感じで弾けたりする不思議。💫
— 崔理英 / Rie Sai (@smomopiano) 2018年3月26日
最近は、「0歳児がタキシードを着てモーツァルトを弾く」イメージで弾いてみたりしています。
人前で弾く
家族や友人をつかまえて聴いてもらう。
サロンを借りて、ひとりコンサートふうに弾いてみる。
家で弾くより、新しい発見が見つかることが多いです。
本番前にホールやサロンをレンタルして練習してみよう~新鮮な感覚・演奏へ~録音する
自分の音を客観的に聴くシンプルな方法。
iphoneでも、きれいにお手軽に撮れちゃいます。
参考 音楽家お役立ちグッズのご紹介 ~ iOS用の録音マイク ~ | ピアニスト崔理英 オフィシャルサイト&ブログ取得できませんでした好きな曲をポロンポロンと弾く
サティを何曲か弾いたあと、モンポウへ。
「沈黙の音楽」簡素な楽譜だけど心を吸い取られるような和音。高橋悠治さんのCDのライナーノートによるとモンポウが楽譜の扉に書いた中にこのような言葉があります。
〜音楽が沈黙を守り、語らないでいると、孤独そのものが音楽に変わる〜
しみてくる。 pic.twitter.com/km3WkScIRU— 崔理英 / Rie Sai (@smomopiano) 2017年9月11日
数ヶ月先に弾く予定の曲を先回りして弾いてみるのもいいですね!
気分も変わるし、新しい曲も進められるしで、一石二鳥。
まとめ
せっかく練習しているのに、自分の演奏にピンとこないとき、スランプのとき。
ちょっとしたことで、演奏がガラッと変わるかもしれません。
ほかにも素敵なアイディアがあれば教えてください!