もも
うさぎ先輩
さいりえ
現代人は、大人もお子さんも、皆さん忙しいですよね。
- もっと練習したい
- もっと時間があれば
- なんか効率が悪い
- 限られた時間でうまくなりたい
- レッスンの時間が短い、もっとレッスンしてほしい
と悩んだり不満に思ったりされることもあると思います。
(わたしもあります)
と言っても、時間を増やすことはなかなか難しい場合。
時間を濃く、有効につかうことが大切です。
同じ60分の練習でも、発見と成果が多い60分と、やってもやらなくてもあまり変わらない60分では大違いです。
そこで今日は、
「ピアノの練習をする上で、時間をできるだけ有効に使えるようになるには?」
ということについてお話します。
〜練習編〜
と
〜レッスン編〜
に分けて、書いていきますね。
さいりえ
【レッスン編】はこちらです。
時間を有効につかってピアノの上達を速くするには?【レッスン編】
さっそく今日から心がけられることもあれば、日々少しずつの積み重ねで半年・1年後に変われることもあります。
この記事を読んで、ぜひ今日からの練習やレッスンに役立てていただければ幸いです。
音楽基礎力をつける
いきなり時間のかかる話ですみません。
近道だけではどうしても補えない大切なお話なので、はじめに書きます。
ピアノの練習を内容濃く、あるときは効率的に行おうと思うと、かならず基礎力が必要になります。
- 譜読み力
- ソルフェージュ力
- 楽典の知識
- 曲を分析できる力
- 基礎的なテクニック
これらが身についていれば、
- どんどん新しい曲を見ていくことができる
- 楽譜のひとつの部分から多くを読み取ることができる
- その部分に適した音や表現をある程度選ぶことができる
結果、もっとレベルアップして、もっとこのサイクルが速くなっていきます。
とにかく、基礎は超大事です。
ピアノの音符をただ弾くだけでない、音楽の基礎です。
少しずつでも構いませんので、ぜひ今日から始めるつもりで、強化していきましょう。
目標ラインとしては、こんな感じです。
🔸ソルフェージュと演奏でまず目標にしたいライン
※基礎編
✓楽譜を見て頭の中で音が浮かぶ
✓頭に浮かんだ音と鍵盤が一致する
✓浮かんだ音・鍵盤と指が一致(スッと指が動くかは経験にもよる)
✓鳴った音の音高や長さを判断できる(もちろんできれば音質・音色も)
✓頭の中の音との相違がわかる— ぴあのぷらすメモ (@pianoplusmemo) November 26, 2020
🔸ソルフェージュと演奏でまず目標にしたいライン
※調性編
✓全調の調号、固有音、音階がわかる、弾ける、聴ける
✓全調のカデンツがわかる、弾ける、聴ける
✓基本的な和音分析ができる(段階の例①固有和音、非和声音②ドッペルドミナント程度③転調のポイント・借用和音)— ぴあのぷらすメモ (@pianoplusmemo) November 26, 2020
もも
さいりえ
たとえば
- 練習の前に簡単な曲を遊びで弾く
- いつも弾いてる曲を一部分移調してみる
- 楽典(音楽理論)のテキストを数ページ読んでみる
など、いろんな方法があります。
そういう積み重ねが、将来のあなたを助けてくれます!
短めの曲をどんどんやるのも良い経験です。
レパートリーが少ないお悩みに。ふだんのレッスンや練習にもう1曲プラスしませんか?初見力アップ!
ピアノ初見力アップのためにできること(長期的な対策)ソルフェージュや楽典、譜読み力アップ等についてはブログでも複数記事を書いていますので、ぜひお読みください。
よく聴いて・よく考えて練習する
こちらも超重要ポイントです。
自分の音をよく聴いて、考えて練習すること。
練習時間の濃さは、ほぼこれで決まるようなものです!
練習の手順・流れはケースによっていろいろありますが、たとえばこんな感じ。
このサイクルを、質を高めて何度もまわしていきます。※あくまで一例なのでアレンジOK
このとき、よく聴き、気づき、考えることによって、練習の質はどんどん高くなります。
とは言え、知識やイメージ、技術が必要なことなので、ひとりでずっと練習しても限りがありますよね。
だから上に書いたような音楽基礎力や、レッスンを受けたり他の人に聴いてもらったり・・・ということも必要になってきます。
本当にピアノって奥が深い、道の長〜い話ですね。
譜読みの段階から、音楽の内容を想定して練習する
もも
もも
さいりえ
バッハもショパンもドビュッシーも同じ音の出し方や音楽の感じ方で譜読みしては、うまくいかないですよね。全然違う曲ですし。
途中で「やり直し」「作り直し」しないといけなくなって、二度手間になってしまいます。
それを防ぐためには、譜読みのときから
- こんな雰囲気かな
- こんな音かな、リズムの特徴かな
- あ、テーマがココにも出てきた
と、考えたり想像したりしながら、その曲にふさわしいアプローチをしていきます。
これも基礎力や経験が必要なのですが、簡単な曲で良いので短い時間で音楽的に仕上げる練習をしてみるのも1つです。
わたしのYouTubeチャンネルでは、譜読みや初見を行う練習動画もたくさんアップしていますので、よろしければご参考にどうぞ。
わたしがブツブツしゃべってるので、「へぇ〜初めて見る楽譜でもこういうことを考えて取り組むんだなぁ」などと思っていただけるポイントがありましたら嬉しいです。
譜読みのときから曲にあった表情・音色を考えて譜読みすることについて、くわしくお話&動画解説しています(動画のみ有料)。
いろんな演奏を聴いたり、感性を養ったりして、自分の中の引き出しを増やす
美しい音楽や、ピアノ以外の音楽、文学、美術、歴史などいろんなことに触れて、自分の引き出しを増やします。
「想像もしていないような音や表現はできない」ので、
イメージが膨らまないまま練習を重ねても、
- あまり充実した時間にならないか、
- とりあえず弾けるようになるけど、それ以上なかなかいけない
ということになってしまいます。
弾きたいイメージがあればあるほど、そこに到達する道は見つかりやすく、距離も短くなります。
もも
ひとつの表現に達するのに、ギューッと濃縮して1時間かけるのと、1週間たってもイメージがわかなくてできない、というのでは違ってきますよね。
わたしも、もっと本を読まねば!!と思ってますし、オーケストラの演奏会やオペラ・バレエの舞台にもっと行きたいです!
まとめ〜続編もあります!〜
この記事では、ピアノの練習やレッスンの受け方における「理想の時間のつかい方」についてお話しました。
練習やレッスンで一番大事なものは「時間の長さ」ではありません。
【時間の濃さ】 です!!
これはわたし自身、マイテーマにしていることでもあります。
ぜひ濃い時間を過ごして、どんどん音楽を深めていきましょう。
続編は「レッスン編」です。レッスンの受け方をさらに高めて、あなた自身の時間をもっと有意義につかえるようにというお話です。
【レッスン編】はこちらです。
時間を有効につかってピアノの上達を速くするには?【レッスン編】