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時間を有効につかってピアノの上達を速くするには?【レッスン編】

時間を有効に使うためのレッスンとは

前回は「忙しいけど、時間を有効につかって上達したい!」という方に、できるだけ時間を濃く使える練習の方法【練習編】を書きました。

忙しくて練習時間が取れない人へ。時間を有効に使うための練習とは忙しくてピアノの練習時間がとれない?限られた時間を有効につかうには?【練習編】

今回は【レッスン編】です。

レッスンで

  • 先生が意図・提案したことを1回でぱっとできる
  • 1箇所注意を受けたら、次のページなどで同じことが出てきたときに気をつけられる
  • 先生がレッスンで言った以上のことを次の週にやってくる

ような人は、本当に伸びが早いです!

もも

えーっ、それって、よくできる人だけでしょ〜?

うさぎ先輩

わたしは時間かかっちゃうなぁ…

さいりえ

いきなりは難しくても、心がけや聴き方で誰でも変わってくるよ!

練習編では、「時間の使い方」と言いながらも、結局は長い目で見て…という話が多くなってしまいましたので、この記事ではより具体的で、今日からすぐにできそうなことを書いていきます。

あなたがこの記事を読んでさっそく行動した結果、内容の濃いレッスン・練習時間を過ごせることを願っています!

ひとこと
この記事は、時間を有効につかえるように、レッスンでも意識できることはやろう!という視点で基本的なことについて書いています。レッスンでは先生の言うことは絶対だとか、そういう考えではありません。

1回で直せることは1回で直す(復習)

これはもう、基本中の基本です。

レッスンで前の回と同じことを言われたら、本当にもったいないですよね…。

その時間はたった少しでも、積み重なるとたくさんです。

たとえば1回で直せることとは

  • 譜読みの間違い(音間違い、音の長さなど)
  • 指番号(明らかに間違ってる・直したほうが良い場合)
  • ここはペダル踏みましょう、離しましょうということ(明らかに濁っている、など)
  • シンプルなアーティキュレーション(切る・離すなど)

などです。

これを2回・3回と言われることが多ければ…レッスンの受け方について、もう一度見つめ直してみると良いかもしれません。

小さなことをちゃんと1回でできたら、もっと別のことを教わるチャンスも増えます

また、1回でのレッスンでは習得できないこともたくさんありますので、そういうことは繰り返し深めていきます。(深い表情や音色の追求、身体のつかい方、難易度の高いエチュードなど)

レッスンがその段階に進めば、きっともっと楽しく有意義になるのではないでしょうか?

できることは家で・自分でやる(予習)

わからないこと、できないことを無理にやる必要はありません。

でもできそうなことは1つずつ、行動してみてください。

それだけで、もっとレッスンの時間は有意義になりますし、結果、家での練習の質も上がります。

  • 音楽用語を調べておく
  • メトロノーム指示がどのくらいの速さか測っておく

なんかは、5〜10分もあればできますね。

さらには、

  • 曲の背景や作曲家について調べる
  • 楽譜に書かれていることはすべてやる(fとかpとか音の長さとか、ここはスラー/スタッカートとか)
  • 弾いている曲の演奏や、関連する音楽を聴いてみる(オススメを先生に聴くのも良いかも!)
  • 前に弾いた曲の経験から、新しい曲で気をつけることを考えてみる
  • 音抜けやミスタッチ・暗譜などで、自宅練習を工夫したら自分でできそうなことは家でしっかりやる(やり方がわからない場合/うまくいかない場合はこの限りではない)

など、ひとつひとつののことを着実に行うだけで、きっとレッスンがもっと濃いものになります。

もちろん技術面で先生に教わることも多いですし、家ではどうしてもできないこともあると思います。

「先生にまったく頼るな」ということではありません。

でも、音抜けとか「そこ違うよ」とか「そこ弾けてないから…」というのでレッスン時間が過ぎていくのはもったいないですよね。

レッスン時間は有限です。

できるだけ準備していけると、どんどんレッスンが進むはず!

注意
高度な予習は音楽的な基礎力や技術も必要です。学習段階やあなたの状況にもよりますので、ケースに合わせてお考えください。

レッスン中、よく聴き、よく考える

予習・復習のお話の次は、一番大切な、レッスン中のお話です。

レッスンで大切なことはたくさんありますが、とくに今回はこの4つを挙げておきます。

  • 聴いて判断できる力
  • 考える力
  • 一定の基礎力
  • コミュニケーション力

前回の記事では、練習のサイクルについて表にしました。

STEP.1
「この曲は…」「いまのわたしって…」理解・認識
曲の全体像やいまの自分の状態について認識する(練習の最初に一度弾いてみるのはこれにあたる)
STEP.2
「こんな音がいいな」意図・想像
こんなふうに弾こう、と考える/想像する
STEP.3
「こうしてみよう」具体的な計画
そのために、次はこんなことに気をつけて弾こう、と具体的に決める
STEP.4
「弾いてみよう!」試行
弾く
STEP.5
「よく聴く」確認
その音を聴く
STEP.6
そして…
(ここからが大事です!)

レッスンでの流れも、たとえばこんな感じですよね(一例です)。

STEP.1
コミュニケーション
先生に提案されたことや、先生の音が意図することを、的確に理解する。もしくは自分からお話する
STEP.2
自分の中でイメージ
自分はこんなふうに弾こう、と考える/想像する
STEP.3
具体的な計画
そのために、次はこんなことに気をつけて弾こう、と決める
STEP.4
弾いてみる
弾く
STEP.5
確認
その音を聴く
STEP.6
フィードバック
先生からのフィードバック(反応・発言等)がある
STEP.6
そして…
(ここからが大事です!)

これらの流れの中で、よく聴いて、よく考えてサイクルを回していくことが大切です。

たとえば、

  • レッスンの中で「あ、これいいな」という音を自分である程度聴き分けられるか
  • よかったときは「何をしたから、そうなったのか?」がなんとなくでもわかるか

などです。

わたしもレッスンするときに生徒さんの反応や様子をできるだけ見るようにしますが、弾いている自分自身が変化やポイントを実感できると、お家での練習に生かせるようになります。

「なにが違った?」「自分の中で、さっきと違って意識したことある?」なども、できるだけ聞くように気をつけていますが、その「違いの実感」「できたことの再現性」はとても大事です。

もも

家でもこうやってみよう!と、明確になるもんね!

難しいように思えるかもしれませんが、小さなちょっとした発見からでかまいません。

いきなりめちゃくちゃ上手くなれ、と言われても困ってしまいますが、注意力や復習力、集中力などは、少しずつ高めていけると良いですよね。

苦手な人は

  • 録音する
  • レッスン後すぐにノートに書く
  • レッスンの終わりに先生とポイントを確認する

などの方法もあります。

おわりに〜レッスンの受け方は、変われる〜

この記事では、今よりもっと時間を大切に有効につかうための「レッスンの受け方」についてお話しました。

先生のレッスン内容や相性にも左右されることがあるとは思いますが、できるだけ基本的なことについて書きましたので、どなたも意識してみていただければと思います!

 

同じ生徒さんを1年、3年、5年とレッスンしていると、レッスンの中身が変わるのがわかります。

やはり、レッスンの内容が深くなることが多いです。

お互いに理解が深まるというのも、あると思います。

あなたの普段のレッスンはいかがですか?

 

この記事のポイントを読まれて、「やってみよう!」ということがあれば、ぜひ今日からやってみられてくださいね。

参考記事

時間を有効に使うための【練習編】はこちらです。

忙しくて練習時間が取れない人へ。時間を有効に使うための練習とは忙しくてピアノの練習時間がとれない?限られた時間を有効につかうには?【練習編】

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