コンクール期間は進度が遅れがち?課題曲だけ練習するのはもったいない!

コンクール期間中はテキスト進度が落ちる?

コンクールの前って、コンクール曲だけを練習する日々になりがちですよね。

大学生が受けるような大きなコンクールでしたら、コンクールの曲を弾くだけで一つのリサイタルのプログラムなみになりますが、小学生や中高生が受けるコンクールですと、短い曲を1曲〜数曲という場合も多いです。

  • コンクールの曲だけを何ヶ月も弾いている
  • レッスンにもコンクール曲だけを毎回持っていく

ということが、あるかもしれません。

「うちの子、コンクールの曲しかやってないけど大丈夫でしょうか?」
「コンクールばかり受けて、エチュードやバッハがぜんぜん進んでないんです」

というご相談を、初めてお会いした方からいただくこともあります。

とくに、ピアノが大好き!もっと上手くなりたい!と熱心に練習している10代のお子さんが、伸びざかりのだいじな時期に、数ヶ月、短い曲や同じ曲だけをやっているのはもったいないな・・・と思うことがあります。

人それぞれのペースがあって良いと思うのですが、もし余裕があれば、ぜひ他の曲もやってみてほしいなぁと思います!

 

この記事では、コンクールを受けることになっても、ふだん弾いている曲やテキスト、それ以外の曲にも積極的に取り組むためのアイディアを書いています。

さっそく今日から、いつもと違う練習に取り組んでくださいね!

長期的に計画を立てる

年間スケジュールを立てる

半年〜1年先くらいまで、大まかにスケジュールを立てましょう。

(途中で変更してOKです)

たとえば、7〜8月にコンクールを受けるとしたら?

4〜8月までコンクール曲だけを練習し、レッスンに持っていく・・・のはもったいないですよね。

  • 4〜5月はコンクール曲の譜読みを始めつつ、他の曲も並行して練習する。
  • 6月ごろに、弾きあい会でコンクール曲+もう1曲を弾いてみる。
  • コンクール直前にはコンクール曲を練習しつつ、秋以降に弾く曲の譜読みを少しずつ始める。

など、長期的に進めていけるように計画します。

▼こちらは、Twitterでいただいたご相談「限られた時間で複数曲練習しなければいけないとき、どうすればいいですか?」にお返事した内容です▼

本選や全国大会の曲に早めに取り組む

予選の曲から練習して、一日が終わってしまっていませんか?

コンクールに本選や全国大会があるなら、その曲にも取り組みましょう

コツは、一日のはじめに、あとの日程で弾く曲を先に練習してしまうことです

あとで・・・と思っていても、なかなかできません。

朝の1時間など、はじめにそれらをやりましょう。

▼コンクール曲の練習計画の考え方▼

ツェルニーやバッハなど、ふだんの曲から練習する

ふだんから

  • スケールとアルペジオ
  • ツェルニー、モシュコフスキー、ショパンなどの練習曲集
  • バッハのインヴェンション・シンフォニア・平均律など
  • 短い曲集

など、継続して練習している曲集があれば、コンクール中もできるだけ続けてください。

バッハをコンクールで弾く場合も、何ヶ月も1曲だけ練習するのではなく、並行してほかの曲も弾いてみると、音楽的な視野も広がりますし、気分転換にもなりますよ。

コンクールの曲・・・じっくり長く、練っていく

その他の曲・・・譜読みして、パッパッと進んでいく

など、メリハリをつけるといいですね。

 

だいじなのは、

  • ペースが多少落ちても、継続すること
  • 習慣化すること

です。

 

毎日すべての曲を練習する時間がないかもしれません。

  • 今日はスケールとツェルニーとコンクール曲。
  • つぎの日は、スケールとバッハとコンクール曲。
  • つぎの日は、コンクール曲を短めに終わらせて、新しいバッハを譜読み。

など、いつも複数曲に取り組むようにすると、習慣していきます。

もちろん、ときには

  • 今日はコンクール曲だけを徹底的にやる!

という日があってもいいですよね。

コンクール曲以外の曲も弾いてみよう

余裕があれば、数曲練習メニューをプラスしてみましょう。

  • 音楽の幅が広がる
  • レパートリーが増える
  • 技術、知識など音楽的な基礎体力が増える
  • 気分転換になる

と、いいことがたくさんありますよ。

では、どんな曲を選べばよいか、考えかたをお話します。

▼選曲に関する記事はこちらにも!▼

ちがう時代の曲を弾いてみる

コンクールで弾く曲とは違う時代、スタイルの曲を練習してみます。

わたしはレッスンでは、コンクールで古典派のソナタを弾く人にはショパンの小品や近現代の曲を。

コンクールでロマン派の曲を弾く人には、ソナタやバッハのフランス組曲などを、ふだんのレッスン課題に出すことが多いです。

同じ作曲家、同じ曲集の曲を弾いてみる

コンクール曲と、同じ作曲家や同じ曲集から選んで弾くのもいいですね。

1曲だけを弾いていると、どうしても考えが固まってきてしまいます。

たとえば、バッハの平均律の中でも比較的やわらかいイメージの曲を弾いている場合(嬰ヘ長調など)、何ヶ月も弾いていると、イメージが柔らかくなりすぎてしまうことがあります。

そんなとき、ハ短調の凛々しく深刻な曲調のものを弾いたり、ニ長調の明るく活気のある曲調のものを弾いたりすると、

そこに共通して流れる「バッハの平均律」の語法や特徴について思い出すことができます。

ベートーヴェンのソナタでも同じで、ときどき1番を弾いて原点に戻ってみたりするのも、新たな発見がありますよ。

ちょっと苦手な要素の曲を弾いてみる

  • 歌うのが得意だから、コンクールはきれいな曲で受ける
  • 音がくっきりしているから、活発な曲で受ける

このように、得意分野からコンクール曲を選ぶことは多いと思います(わたしは必ずしもそうしていませんが)。

こんなときは、ふだんの練習時間で

  • やったことがないタイプの曲
  • ちょっと苦手な曲

などに積極的に取り組んでみてはどうでしょうか?

  • いつもきれいに歌う曲を選んでいる場合は、テンポの速い曲や変拍子、不協和音がある曲を。
  • 速い曲ばかり弾いている場合は、とてもゆったりとした、音の少ない曲を。

上達するにつれて、ますます多様な曲を弾くことになりますので、今のうちからいろいろな曲、表現にチャレンジしておくと数年後に違います

まとめ〜数年後に花が咲く〜

ここまで、コンクール曲とは違う曲も日常的に練習することについて書いてきました。

とは言え、複数の曲を毎日練習するのは、大変なことです。

とくにコンクールという目標に向かって過ごしている場合、どうしてもコンクールの曲ばかりやりたくなるのは、本当によくわかります。

どれだけ練習したって「完成」なんてなくて、もっともっと良くしたい!と思いますよね。

だから、コンクール曲だけやっていることも、熱心さのあらわれなんだと思います。

長く同じ曲を練習することにも、大きな意味があります。

参考記事:ピアノを通して成長できる。同じ曲を長期間学ぶことの3つのメリット

ただ、半年とか1年って本当にあっという間です。

1年あれば、たくさんのことができるんですよね。

だから、目の前の花を咲かせることだけでじゃなくて、1年後、数年後に開く花のために、種を植えておきませんか?

いま大変でも、かならず「いろんな勉強を積み重ねておいてよかった」と思えます。

まずは無理のないペースで、明日からはプラス1曲、練習前に足してみてくださいね。

他の曲もやっていくには譜読みやソルフェージュ力が必要

参考記事一覧です。

複数の曲を練習するには、譜読みが速いほうがいいですし、曲の構成やポイントを的確につかむ力や、練習をスムーズに進められるソルフェージュ力が必要になります。

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