本番で力を発揮するために必要なこと〜PDCAサイクルを弾きあい会で実践!〜

ピアノの発表会、コンサート、コンクール。

本番でも、落ち着いて自分の力を発揮したい!

舞台に立つ人は、きっと誰でも思うことですよね。

そのためには、何が必要でしょうか?

もも
ふだんからどんな練習をすればいい?
さいりえ
そして、本番直前にはどんなことをすればいいかな?

そんなことを、先日レッスン室で行った「コンクール前の弾きあい会」を振り返りながら、書いてみようと思います。

有意義な時間を過ごして本番に臨めますように!

本番で力を発揮するために必要なこととは?

まず、わたしが考える「本番で力を発揮するために必要な大きなポイント」を2つお話します。

それは

十分な準備ができている

自分と、自分の音楽にベクトルが向いている

この2つです。

ほかにも、

・落ち着いている
・やるべきことがわかっている
・場慣れしている
・心、からだがほどよくリラックスできている
・(さらに)心、からだが解放されている(萎縮していない)

などいろいろありますが、大きな2つは何か?と問われたら、はじめに挙げた2つでしょう。

これらは、いきなり本番当日にできることではないですね。
では、日々の練習にどうやって意識的に取り入れていけばいいのでしょうか?

本番まで、どのように準備していけばいいのか

どうやって、自分の音楽、演奏に向き合っていくのか

いろいろな考え方やアプローチがありますが、今日はその中でも、ビジネス用語でも聞かれる「PDCAサイクル」をご紹介します。

PDCAサイクルとは?ピアノの練習にも生かせるの?

PDCAサイクルとは、以下の用語の略です。

1.Plan(計画)
2.Do(実行)
3.Check(評価)
4.Act(改善)

物事への取り組みで、どんどん良くしていくためにどのような順序で考え行っていくか、のヒントになる考え方です。

Wikipediaや、他のページにもいろいろ載っていますので、ご興味を持たれた方は調べてみてください。

ピアノの練習におきかえてみると?

では、PDCAサイクルをピアノの練習におきかえてみるとどうなるでしょうか?

  1. (Plan) どう弾きたいか、どうすればそのような演奏になるか?をはっきり持つ
    2. (Do) 実際に弾いてみる、練習してみる
    3. (Check)思い浮かべた通りの演奏になったか評価する(自分の演奏を聴く
    4. (Act) やり方を考え、弾き方や練習方法を改善する

→ 1.  (Plan) どう弾きたいか・・・(循環する)

と、このようなサイクルを回していくことになります。

ふだんのレッスンからこのサイクルを意識していますが、先日行った「弾きあい会」でも、とくに意識して進めてみることにしました。

コンクール直前の弾きあい会から

(弾きあい会について)

弾きあい会は、生徒全員参加の大きなものから、数名規模の小さなものまで、年に何回も行っています。

つい先日は、9月のコンクールを受ける数名が集まって小さな弾きあい会を行いました。

今回の弾きあい会のテーマ

今回のテーマは、

・本番までに、自分のやりたいことを明確にする

・練習への取り組み内容を再確認し、言語化する

・そして、自分自身で演奏をさらに良くしていく

の3つにしました。

そのため、ただ弾く、聴くだけではなく、A4用紙にそれぞれ記入しながら演奏を披露してもらいました。

演奏と、振り返りと、次へのステップを循環させる

以下のような項目で書いてもらいながら進めていきました。

「今日はどのような演奏をしたいか?」(=Plan)
「そのためには、何を意識して弾きますか?」(=Plan)

( ♪ それぞれ演奏)(=Do)

「(演奏が終わったら)実際の演奏はどうでしたか?」(=Check)
「次は何に取り組みますか?家ではどんな練習をしますか?」(=Check→Act→Plan)

( ♪ もう一度弾く)(=Act)

自分で書き込んだ練習のポイントと、私からのアドバイスを加えて、本番までの準備へのイメージを高めて、解散 (Plan→家でも循環させる)

・・・と、一つ一つ丁寧に考え、自分のなかに刻みこんでもらいました。

この日は少人数(5名)の参加でしたが、同じ曲でも目指す姿が少しずつ違ったり、つかう言葉が違ったり。

個性やその人その人のこだわりが表れていたのが嬉しかったです。

音楽についての考えを言語化させることの大切さ

 

演奏する上で「音楽」が一番大切なのはもちろんなのですが、ときに同じくらい、「ことば」も大切です。
音楽への思いや取り組みを「言語化」できることは、とても大事なんです。

横から見ていて、みんな自分の音楽について「考え」や「責任」を持つことに少しずつ慣れてきたのかなと感じました。

これは、技術や表現力の向上と同じくらい、嬉しいことです。

中学生や高校生の生徒さんは、数年たてば私のもとを巣立っていくことになるので、次の学びの場に繋がるようにといつも思っています。

コンクールとは、自分と向き合う場所

今回、コンクール直前の弾きあい会を終えて、あらためて考えました。

コンクールってどういう場所なんだろうか?

賞を競うところ。
誰よりもうまく弾くことを目指すところ。
一生懸命練習したことに対して評価をもらうところ。

そういう側面もたしかにあるのかもしれません。

でも、一番価値があるとわたしが思うのは、

こうやってギリギリまで、自分自身、自分の音楽と向き合って向上することができる機会

を得られることではないかと思います。

いちばん価値のあること

ふだんから目の前の音楽に真剣なつもりでいても、やはり本番というのは特別なものです。

〆切がある、本番がある・・・ということで実力以上の自分が出てくることもありますし、緊張感やプレッシャーと極限までたたかった末に見つかるものもあります。

そうやって音楽と向き合って、それまでにはいなかった自分を発見したり、それまで得られなかったことを得たりできるのが、コンクールや大きな本番での価値ではないか、とわたしは思っています。

良い結果が得られれば嬉しいし、一生懸命取り組んで結果が出ないときは悔しく空しい気持ちになるかもしれません。

でも、真剣に取り組んだ末に「得られたもの」はその人だけ、あなただけのものです

それに自信を持って、喜んでもらいたいなと思います。

清々しく本番を終えることができますように!

 

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