音大入試まで、何ヶ月も何年も努力している人ばかりだと思います。
たくさんの練習をして、受験曲を決めて、レッスンに何度も通って、コンクールも受けて、録音して、反省して、やり直して…
受験する音大の情報を集めて、試験の様子を先輩に聞いて、洋服を決めて、健康を整えて…
いざ、勝負!
そんな気持ちでいる人。
苦しい。早く終わってくれないかな。
という人。
いつもと変わらないよ。自分ができることをやるだけ。
という人もいるでしょうか?
いろんな思いを抱えていると思います。
そんな中、もう一度確認しておきたいことをピックアップしました。
音楽へのリスペクト・愛情を思い出す
入試直前は現実的な問題がたくさん頭にあると思います。
ちゃんと力を出せるかな、評価されるかな…って。
当日演奏する曲も、何ヶ月も弾いているので注意ポイントもたくさん。
でももう一度、曲の素晴らしさや奥深さを見つめてください。
ただただ、曲ともう一度対話してください。
「こんな曲を弾けて幸せだな」
「この曲の世界を描きたい、出したい」
そう思えることが一番です。
自分と音楽を見つめ直す
受験まで走り抜けてきた。
そのまま突っ走るのもアリです!
気持ちやモチベーションが充実していたら、勢いにのって行っちゃいましょう。
でも、ちょっとだけ、あなたが音楽と共に歩んできた道のりを思い返し、気持ちを新たにするのも良いかも。
- ピアノを弾いて楽しかったこと。
- すごく頑張ったな〜と思い出せること。
- 大好きだった曲、思い出。
- どんな思いで弾いてきたか。
演奏することが「お仕事」ではなく、純粋な思いから来ていることを思い出せると、きっとひと味変わるはず。
試験や受験となると周りも気になるし緊張感でいっぱいになるかもしれないけど、やるだけやったら、最終的には音楽と自分のために弾けたらいいですね。
音楽が好きとか、この曲いいなとか、弾けて嬉しいという気持ちをあたためられたらいい。楽器を始めたころの気持ちを思い出すとか。— 崔理英 / Rie Sai (@smomopiano) 2018年2月21日
ありのままでいい
うまく弾こうとか、自分を飾ろうとか思っても、なかなかそうはできないものです。
それどころか、気持ちや体が硬くなってしまうと、あなたの中に芽生えて育っているたくさんのものを抑えつけてつぶしてしまうかもしれません。
あなたの中にあるものって、意外と自分でわからないこともあるんですよね。
ちょっとした雰囲気とか、もっている世界とか…
ふぅっと息を吐いて、重心を下げて、雑念なくスーッと演奏してください。
評価や結果についてあれこれ考えるのは、後からにしましょう。
未来に目を向ける
一つ前に「これまでのことを思い返してみる」、と書きましたが、もっと大事なのは未来に目を向けること。
とくに、こわさや不安を抱えている人は、過去の経験や過去の感情に引きずられていることが多いです。
- いまこの時から、何ができるか?
- どんな自分でありたいか?
それはいつでも選び直せます。
もう一度、あなたが自ら、決めてみてください。
まとめ
音楽大学入試は、人生の一つのターニングポイントといえるかもしれません。
緊張するのも、構えてしまうのも当たり前ですよね。
でも、音楽はもっと高いところ、深いところにいます。
それに、あなたの歩く道も、あなた次第でいろんなところに進めます。
いい音楽を奏でられますように。