仕事柄、継続の生徒さんのほかにも、音高・音大入試前の受験生の単発レッスン、または短期集中レッスンを承ることがあります。
来月入試!とか、今週入試です!一回だけレッスンを!というタイミングで来られることもあります。
そこでこの記事では、音高・音大や教育大の入試直前の単発レッスンで大事にしているポイントを書いていきます。
入試前の単発レッスンで大切にしていることとその理由
レッスン内容は一人ひとり違うのですが 共通して私が行っていることは、
「基本的なこと」の大切さをもう一度確認し、またできる限り「客観的にわかるように」伝えるということです。
受験直前のアドバイスレッスンは限られた時間であり、また迷いは禁物の時期でもあるため。そして、大事な時期には、基本的なことが大切なためです。
演奏する上で「基本的なこと」って?
基本的なことと言っても、とにかくピアノの演奏は「やること」や「考えること」「気をつけること」が多すぎていくらでも出てくると思います。
(・・・しかも、頭で考えすぎず、音楽を感じて弾きたい)
今までのケースで共通していたことを書いていきたいと思います。
「これだけ弾けていれば、◯◯大学の受験レベルに達しているな」と思うこともありますし、「もう一度しっかりポイントを確認して、それを残り時間に積み重ねてもらわないといけないな」と思うこともあります。
どちらにしても、さらにしっかりと深めたいですし、演奏に対して迷いなく、本番に向けて気持ちを強く持ってほしい。。
そんなとき。
このようなことを、再確認の意味も含めて伝えることが多いです。
- 音が安定しているか。
- テンポ設定と安定感。
- 形式の理解の確認。
- 主題やそれを取り巻く要素の確認。
- 和声の進行や転調がどうなっているか。
- 作品の時代背景。作品のもつキャラクター。
- 強弱の差、打鍵の明確さや和音のバランスなどの確認・・・
そして、
- 指の形や腕の使い方で、意識すれば音や表情が変わるようなこと。
- どうすれば聴いている方に伝わるか?(先ほどチェックした客観的なポイントにおいて)
複数回の集中レッスンの機会があれば、良い手ごたえが得られると2回目や3回目のレッスンでは筋の通った演奏をしてきてくれます。
勉強とピアノを両立してきた高校3年生、やっぱり頭がいいなぁ!と感心し、こちらも元気をもらえることも。
まとめ~ベストの状態で当日へ!~
受験には、本人の思いや長い期間の鍛錬の積み重ねが必要になることは大前提です。
たった1回〜数回のレッスンでは できることは限られているかもしれません。
ですが限られた短い時間、また試験当日までも限られた時間の中で、できるだけその生徒さんがベストを尽くせるように。
頭をスッキリとさせて音楽に集中できるお手伝いをします。
※継続の生徒さんは、これまでの時間の積み重ねや信頼関係があるので 進め方はまた違います。
いずれも、できる限り良い状態で当日を迎えてほしいという思いから その時ベストと思える内容のレッスンを心がけています。
私ももっと勉強して、1回1回の時間を大切にやってまいります。
参考記事