最近の子どもは忙しい。
と、よく耳にします。
私の親戚の子たちも、習い事がたくさんあったり塾に夜遅くまで通っていたりと、充実して走り回っているようです。
ピアノをやめないといけないだろうか…
そんなことを考える方、また、実際に小学生から中学生の頃にピアノをやめてしまったなぁという大人の方も多いと思います。
もくじ
練習の継続と自主性について考える!
ピアノをやめてしまう危機?
塾に通ったり、中学や高校入学後も勉強や部活で忙しくなる頃、ピアノ人口はぐっと減ります。
大きなコンクールでも、あんなに小学生がたくさんいたのにどうして?というほど中学生以降は参加者が減ってしまいます(そんな中、真剣に続ける人も多いのでレベルは高いのですが)。
たとえばこんなケースが。
Aさん…学校から帰宅して時間は一応あるけれど疲れきってしまってソファに一直線!宿題もあるし、とてもピアノの練習どころではない。
Bさん…塾があって夜練習する時間なんてそもそも無い。練習しなきゃなぁ、あぁやらなきゃ…そんなプレッシャーの中、ピアノからだんだん遠のいてしまう・・・
音楽大学や音楽高校を目指すなら、そうでなくてもずっと長い人生ピアノと歩むには、第一次関門とも言えるかもしれません。
この山を乗り越えるにはいろいろなことが考えられますが、今日は保護者の方やご本人がおそらく一番気になる「練習」について。
練習の量と質
まずは練習時間を確保する
先日ある中学生の生徒さんに「最近どんな感じで練習してる?」と聞いたところ、毎日朝5:30から7:30まで《朝練》をしているそうです。
一番確実に時間を取れるのが朝だったとか。
デキるビジネスパーソンのようですね。
その情熱があれば、どんどん上手くなれそうです(これを聞いて、私も時々やっていた朝練をもっと続けようと思いました)。
練習時間の質を高める
また別の生徒さんは、部活動に力を入れていてピアノの練習時間は以前より少なくなったそうです。
でも、そんな中でもポイントをつかんで練習してくるので、私もレッスンを楽しみにしています。
以前よりペースはゆっくりになったかもしれませんが、一歩一歩音楽に親しんで進んでいると感じます。
音楽以外の道を志して歩いていく場合も、こうして何かを継続して努力する経験は、これからもきっと役に立ちますね。
他にもいろんな工夫で練習を重ねている人たちがいます。
練習時間を確保できるようになってきたら、今度はその内容を高め、密度を濃くすることをこれからの課題にしていくと良いと思います。
続ける人の共通点は?
子どもでも大人でもそうですが、環境が変わってすぐにリズムをつかめる人はなかなか少ないと思います。
それでも、また自分なりに練習の時間を作れる人たちには共通点があります。
それは何かというと、「自主性」です。
本人はどうしたいか?どうなりたいか?という「気持ち」を感じるのです。
親に言われてやる、次のレッスンで弾けないと困るからやる…というのは、きっかけの一つではありますが、それだけでは日々の忙しさに埋もれてだんだん続かなくなってしまいます。
- 音楽が好き
- ピアノ弾きたい!
- この曲をもっと知りたい
- もっとうまくなりたい
という気持ちが、日々のモチベーションを高めてくれます。
気持ちがあれば、乗り越えられることも。
へとへとになるくらい疲れて、今日はピアノなんて弾けない…と思って、何日も何週間も経って…
ある時ふと、「やっぱり音楽に触れていたいな。」そう思えたら、また一つ山を越えたと言えると思います。
そういえば私も、そんなことを繰り返しながらやってきました。
ふと「気づく」こともあります。
レッスンの内容もより良くしたい
そう思ってもらうには指導者の責任も重大です。たくさんの工夫をなさっている先生方が世の中にはたくさんおられます。
私の場合、作品の魅力や意味を理解できるように心がけ、それを自分らしく表現するために、よく自分の音を聴く練習や緻密な練習が必要であることをレッスンの中で伝えています。
そして、じっくり考えながら練習する生徒さんが増えてくれるといいなと思っていますし、実際そんな生徒さんも多くいます。
まとめ
悩むことも一歩。そして練習の習慣がつき、その内容が濃く充実してきたら、また新たな一歩の始まりですね。
今日は、時間と練習、そこにある「気持ち」について書きました。
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