ソルフェージュ・リズムのコーナー。第2回です。
第1回は、「連符」と「2対3のリズムの考え方」について書きました。
では第2回は、2対3の次によく出てくるこちらのリズム
や
など、3つと4つのリズムの組み合わせについて、書いていきます。
もくじ
3対4のリズム。3連符/4連符、3拍4連符も
必要なことのうち、
同じ速さで拍を叩ける、弾けること/連符が叩ける、弾けること
までは前回と同じなので、省略します。
さて、今回は次のように考えていきます。
「3」と「4」どちらをベースにしてリズムを捉えるか?
をまず考えます。
基本的には、伴奏型など、自然に流れている方をベースとするのが良いです。
たとえば次のような曲なら、「3」をベースに
次の例なら、「4」をベースに
こちらは、「3」をベースにします。
実際は断片的に出てくることもありますし、完全に対等に捉えたいときもあります。
その都度判断できると良いですね。
「3つ」に「4つ」を入れる!音価を一時的に変更するとわかりやすい
では今日は、「3」をベースに「4」を同時に入れる方を、見ていきます。
(反対の、「4」をベースに「3」を入れる考え方は こちらの記事(第4回)をお読みください。)
前回記事で、「通分」が大切ということを書きました。
1拍を1/3と1/4にしますので、今回の分母は「12」となります。
でも、1拍を12個に分ける・・・となると、かなり細かく感じてしまいます。
そのため今回は、ベースとなる音価を一時的に変更します。
一番わかりやすいように、ベースの「3連符」を「4分音符3つ」にしてしまいます。
こちらをベースにします。
ここに「4つ」を入れていきますが、考え方は同じで、まずは通分したように「12分割」します。
そして、「4つ」入れるため、12分割したものを4等分します(ピンクの丸)
【重要】3拍を、4で割りますので、一つの音符は3/4拍となりました。
3/4拍といえば、付点8分音符と同じですね。
ということで、見やすいように楽譜にします。
これに合わせて弾いてみます。
(やはり、次に両手の音が合うところまで弾くことがポイントです。)
これで、「3つ」に「4つ」をあわせることができました。
(補足:ただいま画像が表示されないようです。近日中に改善します!2019/4)
基本のパターンを覚えれば、いろいろな音価に対応できる
このリズムを覚えれば、
これも
これも
これも
同じ考え方でできます。
実際の曲にもサラッと出てきています
ちなみに、始めに載せましたこちらの楽譜ですが、
何のリズムかおわかりですか?
ショパンのノクターン Op.9-2
ピアノ曲の中でも最も有名な曲の一つですね!
こちらは、ショパンの幻想即興曲Op.66のリズム。
速いため、12分割なんてしていられませんが、始めにリズムの基礎を確認しておくと弾きやすくなると思います。
このようなメジャーの中にもサラッと登場する、「3」と「4」のリズム(実は今日練習していた曲にも出てきました)。
ぜひマスターして、美しい音楽を奏でてください。
続編はこちらです。
第3回・・・今回の応用編です。
ソルフェージュ・リズムのコーナー [第3回] 3対4のリズム〜応用編〜第4回・・・今回の逆のリズム、「4つ」に「3連符」を入れる/3拍5連 そして連符マスターへの道!
ソルフェージュ・リズムのコーナー[第4回]これであなたも連符マスター!ショパンやスクリャービンの連符がわかる