こんにちは、さいりえです。
ピアノを一生けんめい練習している小学生や中学生は、「音楽高校」という存在について聞いたことがあるかもしれません。
音楽高校は、音楽に打ち込み、音楽の道を志す人のための高校。
そう聞くと、
もも
と思う人もおられるかもしれませんね。
でも、音楽高校に進学する人はほんの一部ですし、周りで知っている人も少なくないですか?
この記事では、あなたの身近な音楽高校の探しかたや、気になる音楽高校の受験方法や課題曲を知る方法をご紹介します。
なにごとも、「よくわからない」状態ってイヤですよね。
まずはこの記事を読んで情報をしっかり集めて、それから「自分はどうしようかな?」と考えてみませんか?
もくじ
どんな音楽高校があるのか知りたい
「音楽大学・学校案内」の本で調べよう
「音楽大学・学校案内」という、すこし分厚い本が毎年音楽之友社から出版されています。
この本には、全国の
- 音楽大学・短大・大学院
- 音楽高校
- 音楽専修学校
内容は
- 2020年度学校案内
- 2021年度受験参考資料
- 2021年度実技検査内容(試験日程・課題内容)※試験問題ではありません
いずれも、学校が提供した内容を音楽之友社が独自に編集しているので、信頼性の高い情報です。
「わたしの住んでいる県には音楽高校があるのかな?」
「◯◯高校と△△高校はいつ頃入試があるんだろう?」
など、ざっくりと知って比較検討するのに適しています。
音楽中学もありますよ!
インターネットで検索してみよう
最近は、独自のWebサイトをもつ学校も増えてきました。
どんな学校があるのか知りたい!という方は、GoogleやYahooのページで
「◯◯(地名)+音楽高校」
ためしに、わたしの地元・「京都 音楽高校」で検索してみました。
このような画面が出ました。
京都で現在生徒募集を行っているのは「京都市立京都堀川音楽高等学校」の一校のみなのですが、その堀川音楽高校の公式Webサイトが見つかりました。
つぎに、「北海道 音楽高校」で検索してみました。
複数の音楽高校が出てきました!
いずれも、検索結果の2ページ目くらいまで見れば、大まかな情報がわかると思います。
ただし、学校によって情報掲載の精度に差がありますので、実際の情報についてはあらためて調べ直す必要があります。
どんな学校があるのか、ちょっと気になる!という人は、まず調べてみましょう。
ピアノの先生や学校の先生に聞いてみよう
あなたが習っているピアノの先生や、学校の音楽の先生に「音楽高校に興味があるんですが、どんな学校がありますか?」と聞いてみましょう。
地元で有名な学校があれば教えてもらえるでしょうし、卒業生で進学した先輩がいるかもしれません。
もしそうなら、生きた情報を知ることができますね。
気になる音高の課題曲・受験方法が知りたい
「音楽大学入試問題集」で調べる
課題曲については、先ほどご紹介した「音楽大学学校案内」の姉妹本、「音楽大学(短大・高校音楽科)入試問題集」にくわしく掲載されています。
2021年版はこのような内容です。
- 2020年度音大・音高入試問題(2021年度ではないので注意)
- 音楽科目を中心に編集・掲載
- 国語・英語・小論文も一部掲載
- 楽典・国語・英語には解答例と解説あり
- 特集記事・在校生アンケートなど
さいりえ
毎年12月発売のため、「音楽大学入試問題集2021」に掲載されているのは2020年度の過去問です。
分厚くて高額のため、図書館などで借りるのもいいかもしれません。
また、指導者の方は1冊持っておかれると、かなり多くの情報がわかると思います。
学校のホームページで調べる
気になる学校がWebサイトを持っているのであれば、そこに入学試験に関する情報がかならずあると思います。
学校によって、掲載される情報は異なります。
たとえば以下のような項目です。
- 要項などの取りよせ方法
- 入試日程や課題曲
- 過去の入試の問題や受験者数
その学校の案内に合わせて問い合わせや印刷をして、情報をゲットしましょう。
学校の入試説明会に行く
音楽高校によっては、入試の説明会を行っているところもあります。
直接学校や近くの会場におもむき、校内の先生や職員の方のお話を聞ける、いちばん確実な機会です。
気になる学校が説明会を行っている場合は、参加条件を確認した上で、いちど足を運んでみることをおすすめします!
楽典やソルフェージュの対策もしよう
課題曲だけではなく、楽典やソルフェージュの準備は必須です。
できるだけ早く始めましょう。
当ブログでも、音楽高校受験に役立つ記事を多数書いておりますので、ぜひお役立てください。



▶️▶️▶️その他、音大・音高受験に関する記事一覧はこちらをクリック
気になる音高のレベルが知りたい
演奏会やオープンスクールに行こう
音楽大学と同じように、多くの音楽高校では
- 定期演奏会
- 卒業演奏会
- 学内(校内)演奏会
一般公開されていることも多いので、ぜひ足を運んでみてください。
わたしも中学生のとき地元の音楽高校の卒業演奏会に行き、
さいりえ
とびっくりして、とても憧れました。
刺激になると思います。
それから、音楽高校によってはオープンスクールを行っていて、授業や公開レッスンが行われているのを見学することができます。
いくつかの学校の情報を下に掲載しています。
※今年度はとくにコロナの関係で例年と異なっていることもあります。
実際にご参加の際は、各学校のページや要項をよくお読みください
※ページによっては、昨年の情報からまだ更新されていないもの・すでに締め切っているものもあります。
タイミングを見て調べてみてください。
高校生の出るコンクールを聴きに行ってみよう
音楽高校生は、コンクールによく出場しています。
「音高生って、どのくらい上手なんだろう?」
「どのくらい弾けたら、わたしも音楽高校に入れるのかな?」
と、音高生の演奏が気になるあなたは、コンクールを見学してみると良いと思います。
たとえば、多くの生徒が目標に掲げている全日本学生音楽コンクールには、音高生も多数参加しています。
予選や本選、関東圏の方は全国大会にもぜひ足を運んでみてください。
本選以降はプログラムも販売されていて、学校名も書かれています。
高校生が努力に努力を重ねた真剣な演奏を聴くことは、かならず勉強になると思います。
(もちろん一般高校の生徒さんの中にも、非常にレベルの高い演奏をする人がいます。)
インターネット情報はあてにならないこともある
いまの世の中は、気になることがあればすぐにネットで検索することができます。
でも、
- ◯◯音楽高校ってどんなレベルなの?
- わたしが受けても通るかな?
- 学校に通っている人と知り合いたい!
と言うより、「正確な情報かどうか判断するのがむずかしい」と言ったほうがいいかもしれません。
ここまでご紹介した、出版されている本や、学校の公式ホームページの情報は信頼できますが、あいまいな情報はあまり鵜呑みにせずに、自分の足、自分の目・耳で確かめることをおすすめします!
さいりえ
まとめ:まずは「知る」ことから!
この記事では、音楽高校について知りたい!という人が情報を正しく入手できるようにまとめてみました。
じつは、わたしの運営している公式LINEにも
「音楽高校ってどこにあるんですか?」
「どうやったら行けますか?」
という質問をときどきいただきます。
お問い合わせいただけるのはうれしいのですが、わたしが演奏も聴いたことがない方に合う音楽高校をイチから選ぶことはできませんし、ましてや受かるかどうかなんて無責任なことは言えません。
そのため、まずはこのようにご自身で情報を得られるようにと思ってこの記事を書きました。
参考になれば幸いです。
この記事で紹介した資料
音高受験や専門の道に進むには必須のバッハについて、YouTubeで分析や解説動画をアップしています。
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