合唱コンクールの伴奏、素敵に弾きたい!そんなあなたへ。
初級編はもう読まれましたか?
〜合唱コンクールの伴奏・初級編のポイント〜(←クリックで初級記事に飛びます)
- 暗譜するくらいの意気込みで!
- 鍵盤を見なくても弾けるまで練習する
- まずはテンポキープ!
- バスはしっかりめに。伴奏形は軽く、小さめに弾く
- 歌ってみて、表現を感じよう
初級のポイントが身についてきたあなたへ、今日は中級編です。
中級はこんな方におすすめでしたね。
何度か伴奏も経験してきたので、少し余裕をもって、いい伴奏をしたいなという人へ。
うさぎ先輩
それでは、いってみましょう!
もくじ
指揮者と打ち合わせしよう
初級のときは、弾くので精いっぱい、指揮者の人からリクエストされることを聞くだけでも大変だったかもしれません。
でもほんとうは、指揮・合唱・ピアノが一体になってひとつの音楽をつくっていきたいですよね。
思いきって、指揮者の人と打ち合わせしてみませんか?
- ここはどんなテンポがいいですか?
- ここはこんな感じかなぁと思っているんですが、どうですか?
指揮とピアノだけで(合唱なしで)練習してみるのも、とってもいい勉強になりますよ。
楽譜を分析してみよう!
合唱とピアノ伴奏の楽譜を机の上に出して、ちょっと分析してみましょう。
- 全部でいくつの部分からできている?
- 伴奏形が変わるところ、どんなふうに変わってる?
- どこから転調してる?
- 同じフレーズや言葉が出てくるところはある?
- 前奏・間奏・後奏の役割は?
このほかにも、音楽的にだいじなポイントがいろいろあります。
楽譜を見てそれらがわかれば、中級はクリアしたも同然です!おめでとう!
・・・と言いたいところなのですが、もう少しくわしく書いていきますね。
伴奏だからって、ただ弱く弾くだけじゃない。
初級編で、伴奏形は軽く小さめに弾くと書きました。
もしかして指揮者や先生から「ピアノ大きすぎるから、もう少し小さく弾いてね」と言われた人もいるかもしれません。
でも実際は、弱く弾けばいい、というわけでもないんです。
ポイントをおさえて、美しいバランスをめざしましょう!
一例を紹介します。
歌と重なっているところを見つけよう
・歌とピアノの音域が重なっているところ(同じくらいの高さのところ)は、音量をひかえめにしよう
・モチーフのかけあいなど、対等な役割を持つところは、適度に音を出そう
出るところは出る
場所によっては、伴奏もしっかり主張して音を出したほうがいいところもあります。
- 前奏・間奏・後奏などでピアノが主張しているところ
- 曲のクライマックス
- 転調のポイントなど
このとき音量を大きく、ではなくて豊かに響かせたり、音色を変えたりできれば、もうあなたは上級ですね!
合唱とピアノが一体になったテンポで
初級編では、とにかく安定したテンポで弾こう!ということをお伝えしました。
同じテンポで弾けるようになったら、そこに「方向性」や「流れ」を感じましょう。
- テンポのいい曲であれば、歌といっしょに乗っていくように。
- 静かに流れていく曲であれば、歌といっしょに流れるように。もしくは、少しだけ歌をひっぱって進んでいくように。
合唱の呼吸・ことばと合わせよう
伴奏していて、歌とずれるのがこわい、というポイントがありますよね。
そんなとき、指揮を見て合わせるのはもちろんなのですが、歌の人といっしょに歌って、同じところで息を吸ってみましょう。
- 歌がゆっくりと息を吐くなら、ピアノもふーっとあたたかく音を出すように。
- 歌がビシッとかっこよく決める場所なら、ピアノもすばやく息を吸って速い打鍵スピードで。
それでもどうしてもズレてしまう・・・というときは、歌詞の母音に合わせるのがポイントです。
たとえば、「ま」ということばなら、「ma」ですね。
このとき、「m」ではなく「a」のほうに合わせてピアノの音を出していくと、美しく合いますよ。
まとめ〜ピアノも合唱の一員!いっしょに音楽づくりしよう〜>
ここまで、合唱の伴奏のポイント中級編をご紹介しました。
- 指揮者と打ち合わせしよう
- 楽譜を分析してみよう
- 伴奏だからっていつも弱く弾くわけじゃない。出るところは出よう
- 合唱とピアノが一体となったテンポで
- 合唱の呼吸・ことばと合わせよう
でも、これらのことを意識して伴奏できると、より音楽を深く楽しく感じて弾けると思います。
そして、歌う人たちもますます音楽を感じて歌えるはず!
さいりえ
うさぎ先輩
続編、上級編はこちらから→伴奏について・上級編〜ピアニストとしてなにができる?〜
