ピアノのオンラインレッスンってどう?メリットとデメリット〜できることと、できないこと

オンラインレッスンってどうなの?

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こんにちは、さいりえです。

新型コロナウイルスの感染拡大、自治体の外出自粛要請等で、全国、いや世界的にオンラインレッスンが激増しています

わたしも以前から、オンラインでのレッスン・練習サポートや演奏動画アドバイスサービスなどを行っているのですが、本格的に取り組むのはこの度がはじめて。

これをお読みいただいている先生方やピアノ学習者の方も、

  • オンラインレッスンって、実際どうなんだろ…?
  • ネットでも、ちゃんとレッスンできるの?
  • なんだか難しそう…

と疑問に思われている方もおられると思います。

内容についてですが、一言で言えば

  • オンラインレッスンでできること・できないことがある。それらを整理して、あなたに最適化して行うと良い
  • やろうと思えばスマホ一台で可能。でも質を高めるなら、ある程度の環境やマイク等があるほうが良い
  • レッスンが長期間完全にお休みになるくらいなら、何かやったほうが良いと思う!

というのがわたしの所感です。

この記事では、具体的に知りたい方や「ピンと来ないよ〜」という方に向けて、

  • オンラインレッスンって実際どうなのか(実施していて思うこと)
  • オンラインレッスンのメリット、できること
  • オンラインレッスンでは難しいこと
  • 準備するもの
  • やり方・方法
  • 使用ツール
  • 支払い方法の選択肢

などをまとめておきたいと思います(後半の項目は、次回の記事に書きます→こちらです)。

さいりえ
わたしもまだ研究中なので、随時まとめていきます!

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ピアノのオンラインレッスンって何?どういうモノなの?

まず、「オンラインレッスンって何?」「どういうこと?」と疑問の方に、ご説明します。

最近広く実施されているオンラインレッスンは、このようなものです。

先生と生徒がそれぞれ自宅等のピアノの前に座り、ネット通信で一定時間(たとえば60分など)対話しながらピアノのレッスンを進めていくこと

わたしの場合、上記のケースに加えて、

  • 事前に動画や録音を送ってもらってから、繋いでレッスン
  • 動画や録音を送ってもらい、コメントや動画を返す
  • 分析した楽譜を送ってもらって、添削もしくは対話しながら解説

なども行っています。

ピアノのオンラインレッスンって実際どうなの?できること、できないこと

わたしのオンラインレッスン歴ですが、こんな感じです。

  • 約3年前から、演奏動画を送っていただきそれにテキストやコメントを返す動画アドバイスサービスを提供中
  • 9ヶ月前から、オンラインサポートコースにて、ZOOMなどのアプリを使って演奏レッスンやアナリーゼの添削トークなどを実施
  • 同じく9ヶ月前から、動画解説をメインとする会員制オンラインレッスンサロンを運営
  • この1ヶ月ほど、自宅生徒さんとの60分オンラインレッスンも開始

歴としては、超初心者ではないけれどまだまだ研究中…!といった感じです。

まずは、そんなわたしが、オンラインレッスンについて思うところ、所感を書いていきます。

オンラインレッスンのメリットって?外出自粛中でもできるのが一番!

  • とにかく、会わなくてもいいというのが今の最大のメリット!リスクを避けられる
  • 遠方の方でも受けられる
  • 内容によっては、対面レッスンのかわりにもなる
  • 対面レッスンではできない、後回しになるような「オンラインならでは」の内容もありそう!
  • (継続の生徒さんの場合)定期検診のような感じで不安の解消、モチベーションの維持にも役立つ

とにかく、会わなくていいというのは、今の情勢で最大のメリットですね。

会わなくていいということは、先生と生徒、どちらも外出しなくてもいいということです。

対面でレッスンを行うには、レッスン中のリスクもそうですが、移動のリスクがあります。

わたしも遠方の生徒さんは1時間〜2時間以上かけて来られる方もおられ、とくに電車の方はご心配だと思いますので。

会わなくても、(内容や勝手はちがっても)レッスンできる!というのは最大の強みではないでしょうか。

また、内容によって

  • 十分、対面レッスンのかわりになり得る
  • 内容によっては、オンラインだからこそじっくりできることも

と意味があります。

さいりえ
オンラインレッスンに適した内容・逆に難しいなという内容についてはこの後に書きますね!

また、定期検診のような感じで、1ヶ月や2ヶ月レッスンが完全にお休みになるのではなく、1〜2週に1回など、実際に顔を見て声を聞くことでお互いに安心することもあります。

もちろん、そこで演奏を聴いて、

さいりえ
レッスンに来ていない間も頑張ってるんだな

と思うことも。

10〜20年も前なら、このように外出がままならないときはレッスンも完全にお休みになってしまったかもしれません。

それを思えば、いろんな選択肢がある時代です。

それに、現在のウイルス感染拡大の事態はまだ長期間つづきそうですし、オンラインをうまく活用できれば良いですよね。

オンラインレッスンのデメリットや、行えない環境とは?

次のような場合、オンラインレッスンをやりにくかったり、十分な成果を得られないこともありそうです。

  • スマホやパソコンを持っていない、もしくはスペックが十分でない、機器操作が苦手
  • 自宅の通信状態が良くない
  • リビングや共有の部屋にピアノがあるなどで、オンラインで話しにくい
  • 家に電子ピアノしかない
  • お子さんが一人で受けられず、親御さんはお仕事などで在宅されていない場合

対面レッスンとは条件が違うので、その条件に合わないこともあると思います。

その条件に合わせて、あなたに合う方法を見つけてみるのが一番と思います。

たとえば30〜60分の通信は無理でも、

  • 数分録音したものをメールやSNSで送信する
  • 分析したものをメールやFAXで送って先生は添削して返す
  • 音楽的な課題を出し、質問にはいつでも答える

など、アレンジすることは可能です。

「まったく何もない」よりは、ピアノの上達面でも、そして精神的な意味でも、得られるものが多いと思います!

オンラインレッスンでできることって?ネットでもちゃんと内容が伝わるの?

さて、オンラインレッスンには以下のように、得意・不得意があります。

  • 十分、対面レッスンのかわりになり得ること
  • 対面レッスンの何割かの成果は得られること(やらないより良いという)
  • オンラインでは無理なこと
  • 内容によっては、オンラインだからこそじっくりできることも

たとえば同じ60分でも、まったくいつもと同じように進めるのは良くないかなと思います(というか、難しい)。

いまのところわたしが思うことをまとめておきます。

※オンラインレッスンへのお互いの慣れや、使用するツール、機器にも関係しますし、ご参考程度にお願いします!

オンラインレッスンでも十分できる内容

まずは、オンラインでも十分できる、対面レッスンの代わりになること。

  • 譜読み、楽譜の読み方に関すること
  • 曲の分析や音楽理論、また音楽的背景に関する話
  • ざっくりと全体を聴いてアドバイスすること

譜読みや曲の分析、すぐに説明できるようなアドバイスについては、まったく問題なくできます。

具体的には

  • 譜読みチェック(音間違い、フレーズやアーティキュレーションなど)
  • 指づかい、トリルの入れ方
  • 弾き方のアドバイス

などですね。

また、分析や曲の背景、生徒さんの目標イメージのヒアリングなど、会話中心のこともスムーズです。

曲全体を聴いて、ざっくりとアドバイスすることも問題なくできます。

オンラインレッスンでも「ある程度」できること

つぎに、ある程度できることです。

  • 技術的な練習方法や弾き方
  • 奏法、姿勢等に関するアドバイス
  • フレージング、タッチなど、表現面でも具体的に見せて説明できる内容

つまり

  • 目で見てわかりやすいこと
  • ことばで説明しやすいこと(双方の言語力や理解力も必要)

であれば、音楽的な内容にふみこんでも比較的伝わるように思います。

対面レッスンほどではないかもしれませんが、オンラインでもできるなと感じました。

また、講師側の模範演奏に関しては、講師側の環境を整えることで音質等を向上させることができるので、まだまだ可能性があると思います。

(すべての生徒さんに最適な環境を整えてもらうことはなかなか難しいので)

オンラインレッスンでは難しいこと

つぎは、オンラインではやっぱり難しいかな〜ということです。

  • 音色、響き、立体感のある演奏づくり
  • ポンポンポン、とどんどん進んでいくレッスン
  • 雰囲気、呼吸リズム等の共有

音色・響き・立体感など、重要なことがわかりづらい・伝わらない

まず、音色や立体感に関してはやはり限界があります。

「良くない」のはわかりやすいですが、「どの程度きれいか」「どの程度色合いがあるか」までは、やはり聴き取りづらいですね。

また、空間にどんなふうに響きが広がっているか…までは、ほぼ不可能です。

また、マイクや通信の具合によっては、プツプツ切れてしまうこともあります。

ですので、一曲通してしっかり聴いてほしい!という場合などは、リアルタイムで繋がずに事前に録音・録画したものを先生に送っておくのもひとつです(通信しながら弾くのではないので、途切れずに撮影できる)

いずれにしても、国際コンクールやクラシックの音楽番組のように、音響スタッフがおられて高性能なマイク等を数台立てて…なら、ずいぶん音や空間の違いもわかるとは思いますが、一般的なオンラインレッスンでそこまでするのはちょっと非現実的ですよね。

(せめて講師側だけでも、と思ってセッティングに日々工夫&苦戦しておりますが・・・!)

空気感、呼吸を共有できない

また、レッスンでは「あうんの呼吸」のごとく、空気や雰囲気、テンポ感(音楽だけでなく全体の)を共有しながら発展していくこともありますが、オンラインだとなかなかそこまでの共有は難しい気がしています。

ひとまず、「今できること」「オンラインに適したこと」からやるのがオススメ

無理なことは仕方ないので、オンラインに適した内容をしばらくやるのが良いかなと思っています。

ただ、数ヶ月とか長期化すると厳しいですよね。受験生などにとっては切実かと思います。

(いまのところ、条件、事情により通っておられる生徒さんもいます)

内容によっては、オンラインだからこそできることも?

ここまで、オンラインレッスンは対面レッスンの劣化版のようにお伝えしてきましたが、さいごに「オンラインだからこそできること」「オンラインレッスンの強み」を考えてみたいと思います!

  • 細部を映して見せることによる具体的なイメージ
  • 画面共有や録画などの機能を有効活用!
  • 週1回以上などの、頻繁なやりとり
  • ふだんと違うスタイルにチャレンジできること

わたしは現在3アングルで映せる環境を導入しています。

  • 上半身と楽器を広めに映す
  • 手、指と鍵盤にズーム
  • ペダル

以下はYoutubeに関するツイートですが、セッティングは同じ感じです。

複数アングルをアップにできるのはわかりやすい

とくに手のアップにアングルを切り替えると、生徒さんがぐ〜っと顔を画面に近づけてのぞきこんでいました

ふだんも、必要なときは生徒さんが弾くピアノのところまで行って手を見てもらったりするので、そんな感じでしょうか。

でも、ふだんは隣のピアノで弾いてしゃべりながら進めることも多いので、意外と手のアップをじーっと集中して見るというのは、オンラインならではかも?と思ったりします。

それに、ペダルのアングルもそうですね。

画面共有、録画など、コンピュータならではの利点も

また、わたしが使っているZOOMというサービス・アプリでは画面の共有も可能です。

同じ画面を見ながら話したり、Apple Pencilで書き込んだり…ということもできます。

さいりえ
新しい…ですね!

またZOOMはビデオ通話を録画することもできます。

ふだんのレッスンも録画される人もおられますが、一点からの録画だったり、映っていない部分があったりしますよね。

上に書いたようなわかりやすいアングルでの記録がそのまま記録されるので、復習に役立ちそうです。

さいりえ
講師側も、改善ポイントの確認に役立ちます!

※ZOOMは最近、セキュリティ・プライバシーの面で良くないニュースもあるようです。わたしももう少し調べてみようと思います!

ふだんと違うスタイルを模索してみる!

レッスンって毎週のようにあるので、なにか変えようと思ってもそんなにガラッと変わらないですよね。

少しずつアップデートして、内容を深めたり高めたりしていく…という感じで、やり方を一新するっていう機会は少ないんじゃないでしょうか?

オンラインレッスンしか無理なんだったら、思い切って

  • 全部質問に答える時間にする
  • 分析だけを徹底的にやってみる
  • ソルフェージュや理論をやる
  • 一緒に同じ演奏を聴いて、感想を言ったり分析してみたりする
  • ふだんお話しないようなことをじっくりおしゃべりしてみる

など、別の内容を行うチャンスでもあります(下のほうの項目は、いま思いついて書きました)。

いつもと違う発見や、新たな道が見つかるかもしれませんね。

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そのほか、オンラインレッスン期間中にできること

これはふだんのレッスンがある期間も同じですが、できることってたくさんあります。

  • おすすめの本を紹介する・読む
  • 楽典等の問題集をクリアする
  • いろいろな時代や編成の曲をたくさん聴く(おすすめの曲を伝える)
  • 短期目標・長期目標について書き出してみる。必要によっては先生と共有してみる

など、いろいろこの機会にやってみませんか?

わたしが書くピアノ練習特化サイト「Piano plus+」では、楽典テキストの取り組み方のポイントや、目標やスケジュールの立て方についても書いています。

よろしければご参考になさってください。

Piano plus+はこちら

まとめ〜オンラインレッスンでできること、不得意なことを整理して進めよう!

この記事では、

  • オンラインレッスンって?
  • オンラインレッスンのメリット・デメリット
  • オンラインレッスンでできる内容、できない内容

をまとめました。

本当は

  • 使用アプリ
  • セッティング
  • レッスン料、支払い方法について

等もご紹介しようと思ったのですが、長くなりましたので次回書きたいと思います!

追記…続編はこちらです。

さいりえ
レッスンの内容向上のためにも、環境、機材はかなり重要です…!

〜参考記事〜

オンラインレッスンの記事ではないですが、ピアノの音を比較的手軽にきれいに撮れる iphoneむけ外付けマイクはコチラの記事でご紹介しています。

スマホでレッスンを受ける生徒さんも、外付けマイクがあるだけでずいぶん音が変わると思いますので、ご参考になさってください。

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それでは、大変な時期ですが、ピアノに携わる皆さま、文明のチカラも借りて乗り切りましょう!

 

 

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