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こんにちは。さいりえです。
ひとつ前の記事で、自宅で撮影した演奏動画(ショパン/バラード第4番)をご紹介しました。
演奏者として演奏の内容に思うことはもちろんあるのですが、それと同時に
「自宅でも、かなり満足度の高い音質で撮影できる!」というのが、今回の感想でした。
せっかく心をこめて弾いても、録音の音質が悪いとピアノの音がカンカン鳴ったり平面的になってしまったりして、残念ですよね。
プロのような高級機材、最高品質を求めるとキリがないです(予算も到底足りません)が、今回、身近で撮影して記録するという中ではかなりこだわって作りました。
その結果、ピアノという楽器が本来もっている音の美しさや立体的な響き、あたたかみも、今までよりずいぶん再現できたのではないかなと思っています。
そこで、今回の録音・録画に使った機材をご紹介してみようと思います。
自宅やレンタルスタジオでの録音、録画を考えておられる方にも参考になれば幸いです。
この日は
・録音機 2台
・カメラ 3台
・照明器具 2台
を立てています。
順番にご紹介していきます!
〜2020.5.8.最新記事紹介!〜
さらにくわしい、楽器演奏と配信機材の紹介記事ができました。
スマホと外付けマイク(iQ7)だけでお手軽に撮影・編集する方法はコチラの記事へ↓
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録音機は1台をピアノの弦のすぐ近くに。そしてもう1台をピアノから離れたところに置きました。
2台とも、ZOOMのハンディレコーダーです。
リアルでふっくらとした良い音色で撮れるので、気に入って使っています。
マイクの形状は集音しやすいXYタイプで、90度〜120度と、角度を変えて録音することができ、ステレオ録音に適しています。
マイクの取り外し、付け替えができるところも便利です。
ピアノの近くに置いたのは、ZOOMハンディレコーダー「H5」です。
付属のマイクよりもさらに性能の良い別売りのマイク「XYH-6」を付けています(このマイクは「H6」に標準で付属しています )。
そして、ピアノから2.5メートルほど離れた場所にもう1台のZOOM「H6」を置きました。
「H5」の上位互換で、マイクの性能が良く、複数チャンネルの録音にも適しています。
これらの2種類の音を、編集でミックスしていきます。
「近い音」は、楽器から出るダイレクトな音、「遠い音」は、空間に広がる響きを含んだ音になり、これらをミックスすることによって、立体感のある響きになります。
音声の編集は「Logic Pro X」というソフトを使いました。
青い画面がH5(近い音)、赤い画面がH6(遠い音)です。
楽器との距離によって波形が違うのが、おもしろいですよね。
映像は、2台のデジタルカメラと1台の iPhone の3つのアングルで撮りました。
全部は写っていませんが、このようなセッティングです。
※秒針の音をマイクが拾ってしまうしまうので、時計は止めてあります。
それぞれのアングルで使ったカメラをご紹介します。
アングル1
後ろからのアングルで使用したのは、SONYの「DSC-RX100」です。
コンパクトデジタルカメラで2012年に発売されたものですが、今でも販売されている人気商品です。
アングル2
正面(顔)のアングルは、同じSONYのミラーレス一眼レフカメラ「α NEX-5」を使いました。
もともと旅行用に買ったものですが、最近になって動画撮影にも使うようになりました。
現在は同じ型番の機種は販売されておらず、後継機種が販売されています。
これら2台のデジタルカメラの動画撮影機能を使って録画しています。
理由は、同価格帯のビデオカメラよりも画質が良いからです。ただ、長時間の撮影でしたらビデオカメラのほうが得意です。
アングル3
手元は、iPhone7 Plusを家族に借りて使いました。
ちなみにわたしは iPhone SE を使っていますが、さすがにSEとはカメラの性能が違いますね!かなり高機能です。
もともと入っているカメラ機能でも良いのですが、より細かく設定できるカメラアプリ「ProCam 4」を使いました。
※ 今回は映像に使用したのですが、「iphone1台で音声も映像も気軽に撮りたいな」という方には iOS用の外付けマイクがオススメです。
映像の編集は、Adobeの「Premiere Elements 14」を使いました。
複数のカメラで撮った映像の色合わせや編集がしやすいのが特長で、Macの iMovie やWindows ムービーメーカーより多くの機能があります。
初心者にも使いやすく、わたしも初めての動画編集でこのソフトを使いました(参考動画:プーランク/即興曲第1番、バルトーク/ミクロコスモスより146番)。
現在販売されているバージョンは「Premiere Elements 2020」です。
3つのアングルを曲の流れにそって順に組み合わせて、最後に音声と合わせています。
追記:2019年現在、編集ソフトは「Final Cut Pro X」を使っています。くわしくはコチラの記事へ
このように、たくさんの機材を使って撮影&編集しました。
そうして出来上がったのが、今回の演奏動画です。
こだわりの音源ですので、ぜひスピーカーやヘッドフォンでも聴いてみられてください。
※なお映像の制作・編集はパートナーが行ってくれました。かなり時間がかかるそうです・・・
数年前に撮影を始めたころはマイク1台、カメラ1台で撮影していましたが、少しずつレコーダーやカメラをそろえ、音質や画像にも工夫できるようになってきました。
演奏を磨くことはもちろんですが、できるだけ良い音でお届けできればいいなと思っています。
また演奏をアップしていく予定ですので、よろしくお願いいたします!
〜2020.5.8.最新記事紹介!〜
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