実施レポート「奏法のヒント〜脱力・からだのつかい方講座」

脱力ピアノ講座

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今日は、マリンバ奏者・中田麦による「奏法のヒントのための〜からだのつかい方講座(仮)」についてご紹介します。

※名称は(仮)のままです。良いタイトルを検討中です!

「奏法のヒントのための〜脱力・からだのつかい方講座(仮)」

マリンバ奏者の講座?どんな内容なの?ピアノに関係あるの?と疑問かもしれませんが・・・

○からだの状態、使い方を意識、改善し(主に上半身の脱力からスタート)、ピアノ(や他の楽器)の演奏に生かそう!
○出したい音、表現したいことのヒントを。また、それを妨げる要因を見つけて改善しよう!

このような講座です。

こんな方にオススメ

講座は単発でも継続でも行っております。

・ピアノを一生懸命練習しているが、なかなか良い音が出せない
・体の使い方がよくわからない
・ついつい手首や肩に力が入ってしまう
・難しいところが弾けない
・同じような音色になってしまう

こんな方は、ピアノではなく打楽器や体のワークを使って普段と違う自分を発見してみませんか?

実際の講座をレポート!

以前、打楽器を用いて上半身の脱力や体のエネルギーの流れを実感することについて記事に書きました。

その後、ピアノの生徒さん向けにも体験レッスンのような形で何度か受けてもらったりしていました。

そうしているうちに、最近「ブログを見ました。講座を受けたい」というご連絡をいただき、何度か講座を実施するようになりました。
今日はそんな講座の内容をご紹介します。

※ここからは、ある生徒さんの一例です。

私のピアノの生徒さんではなく、別の門下生の方が来てくれました。
普段師事されている先生にもご承諾をいただき、来てくれました。

初めての先生に連絡をして、レッスン・講座を受ける・・・勇気のいることだと思いますが、とても嬉しいことです!

この生徒さんには、2回受けていただきました。

講座の前に〜目的・現状のお悩みを確認

目的

・現在の体の状態を知る
・体の使い方を意識する
・上半身の無駄な力を抜き、適切に使う(太鼓のワークで実践)
・ピアノに生かせるか実践してみる

・実際にやりたいことの実践、弾きにくい部分の改善(2回目以降)

現在のお悩み(ご本人の事前メールより)

・深く豊かな響きのある音を出したいが、体に力が入ってうまくいかないこと
・力をかけるタイミングと鍵盤を押すスピードの連携がうまくとれない

→深く豊かな響きで弾きたい!
→体の動き、流れと打鍵の連携をうまく取りたい→出したい音を出す

演奏曲目(参考)

・ショパン:練習曲、ロマン派の10分程度の作品

第1回講座

ではいよいよ、レッスン室にお越しいただいて最初の講座です。
(ピアノの生徒さんということもあり、初回は私も同席して一緒に様子を見ました)

まずミーティング、確認

始めに、講座の目的を確認、気持ちをほぐしてもらい、まずはピアノを演奏してもらいます。

ピアノの演奏

ここで講師から、音の出し方、体の使い方について確認し、今日のメニューを決定。

今日の生徒さんには、まずは
・肩〜腕を自然に使う(腕が長いのを生かす)

ということを第一にやってみよう!となりました。

→ ご本人いわく、肩が凝るということでした

太鼓を叩いてみよう!

講師の専門分野ですので、ここがこの講座の目玉でもあります!

太鼓を叩くことは、以前の記事でもご紹介しましたが、ピアノの鍵盤に向かっているときと違う感覚・発見が得られます。

準備運動

○首→肩→手・手首

○上から下へほぐす

○下半身・・・屈伸、股関節のストレッチ、柔らかくする

太鼓を使って

○腕を下ろすワーク

○太鼓から離れて、肩から腕を自然に下ろす→太鼓でやってみる

○速度を変える。3連符

○撥(バチ)の重さを変える→重めの方が、落ちやすいのでやりやすかったりする
・カチカチせず、緩やかに、落ちるスピードはゆっくりめに、などとアドバイスが入ります。

私が横で見ていた感想
→だんだん肩〜腕が自然になってる!!!と明らかに見えました。

もう一度、ピアノで曲を弾いてみる(曲に合わせた実践)

先ほどより、腕が自然に下りていてしなやかにはなりました。

今度は「この曲(エチュード)特有の動き」についてもう少しやってみよう!となりました。
難しい曲になればなるほど、基本の動きと共に、その曲に合わせた体の使い方が必要になってきます。

この時は、ポジション移動が必要だが左右の動きが硬い/エネルギーの流れを止めてしまっている
という課題がありました。

より具体的なからだ・太鼓のワーク

・曲に合わせた動きをやってみる。

・手首の柔らかさ、適度な動かし方を太鼓で叩いてみる
※いろんな動きをゆっくり少しずつ実践(急激だと痛める原因になるので注意)

・投げる練習
(ボール、柔らかいもの)

・時折、ピアノに戻って和音を弾いてみる

最後にもう一度演奏

重心が落ちる、肩の動きもがスムーズになりましたので、もう一度弾いてみました。
この日の中で一番スムーズな演奏ができ、ご本人も「弾きやすい」と言っていました。

ここで第1回は終了。

2時間程度では、根本的に何かを変えることは難しいかもしれません。
でもこの生徒さんはとても熱心な方でしたので、学んだこと、気づいたことを今日からお家でも実践したいと言ってくれました。

そこで、打楽器用の練習シートとバチを貸し出し、毎日15分程度お家でもやってみるように、ということで勧めました。

1ヶ月後の第2回、成果はいかに・・・?

第2回講座

さて約1ヶ月後、第2回講座を受けたいとのことで、やって来てくれました。

前回からの変化を尋ねたところ

・あれから継続して体の使い方を意識し、ストレッチやバチを使って脱力することを体に覚えさせ、練習している
・ピアノの先生から、「これまでと音の出し方がぜんぜん違う。音が変わった。音が飛ぶようになった。」と仰っていただいた(音に表れているなんて、すごいですね!)

と話してくれました。

一度受けた講座を実践し、自分で生かしていく「継続力・実践力」が素晴らしいですね。

より演奏に役立つ講座

第1回は基本の動きや体をほぐすことが目的でしたが、第2回は、実際に弾いている曲。
コンクール、発表会、試験などで弾く、その生徒さんがいま一番練習している曲を使って詳しく実践していきました。

その曲のいろいろな場面。
深い音を出したい。この音型をスムーズに弾きたい。ここで一度力を抜き、次の音をかっこよく弾きたい。
跳躍をミス無く弾きたい・・・

たくさんのイメージや目標があります。

より、曲に即して、第1回の発展版として行いました。

・曲の中のある一部分の音型に特化したワーク
・実際に出てきた音を聴きながら、試行と実践
・鏡を見ながらからだをチェック

などの内容が、打楽器・ピアノを用いながら行われたようです。

中田講師いわく、「1か月前よりとても音が響いていた。相当この1か月真面目に復習していたのだろう」とのこと。
第1回よりもさらに濃い時間だったようでした。

この生徒さんは、もうすぐ大きな本番があるとのこと。
素晴らしい演奏となりますよう、お祈りしております!

お知らせ・お問い合わせ

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また、他のお教室でも、このような講座を開催しています!!

プチ・ムジシアンさん・まるたまちカルチャースペースでの講座情報

※こちらのイベントは終了しました

ひとりごと

一言で言うと「脱力講座」なのかもしれませんが、実際は脱力と言っても、無駄な力を取るだけで、体の別の部分にはしっかり支えを持たないといけないし、一瞬力を入れる、意識的に動かすポイントなどはあります。

ただ、ピアノの演奏で悩む人の多くは、この「無駄な部分に力が入ってしまう」ことで「出したい音が出せない」のが悩みなので、
そういう点で言えば「脱力講座」というタイトルも悪くないかもしれません。

※もっと良いタイトルを検討中です!

 

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