音大時代のアルバイト経験を語る〜音楽関係?レッスン?オススメ職種と注意点

音大時代のアルバイト経験・音大生におすすめなバイトは?

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こんにちは!さいりえです。

ときどき、ブログの読者の方や生徒さん、卒業生から

  • 大学時代、どんな生活してたんですか?
  • 卒業後、どんなふうに仕事を増やしていったんですか?
  • 卒業後のことについて悩みます。

などとご質問をいただくことがあります。

 

音楽家とお金、生活について。

ものすごく重大なテーマですよね。

 

わたしが大学生のころは、語る機会も少なくて、

音大生はピアノ弾けてなんぼ

卒業しても学び続けることが大事

という言葉の威力のほうが強かったです。

たしかに、事実です。

この言葉が間違ってるんじゃなくて、この言葉の威力と存在感が強すぎて、ほかのことを言えない空気感だったのかもしれません。

 

でも、わたしは中学生の頃から

絶対に将来は経済的に自立する。

と目標を持っていたので、まわりの人よりけっこう現実的だったと思います(大学院修了年次に、ひとり就活したりしてました)。

それは今も同じで、日々の大部分で音楽をやりながらも、

発信したり新しいサービスを考えたり、副業したり投資したりしています(細々とですが)。

 

そんなわけで、

  • わたしがやってきたバイト、副業
  • 音大生の頃の生活や、卒業後の生活
  • 音楽家でも貯金をためる・投資する・節約節税する
  • お金で時間を買う

などについて、少しずつブログに書いていこうかなと思います(気がむいたときに…)。

  • 卒業後、どうなるんだろう・・・と不安な音大生や
  • うちの子、音大なんて行かせて大丈夫かしら?とお考えの保護者の方

に、1つのケースとしてお読みいただければと思います。

(いろんな方がおられますので!インタビューするのも面白そう。)

さて、今日は「音大時代にやっていたバイトと、それぞれの良かったことや注意点」を振り返って書いていこうと思います。

▼音大卒業後から、どうやって音楽で食べていけるようになったか?は別記事に書いています

音大時代にやっていたバイト。どんなバイトがおすすめ?

では、本日の本題。

音大生がバイトするなら、どんなバイトがおすすめ?ということを、わたしの経験から書いてみます。

結論から言いますと、

  • 音楽関係のバイトはスキルアップやご縁の面でもぜひやると良い
  • 音楽以外のバイトも、社会勉強や一般スキルがつくので、多少やると良い
  • 大学や練習にちゃんとエネルギーを注げるよう、シフトや勤務日数は融通がきくバイトが良い
  • 事情は人それぞれ。あなたに合った選択を!

と思います!

わたしが今までやってきたバイトや雇われ仕事は

  • 音大生時代 or フリーランスになり始め時代
  • 音楽関係の仕事 or 音楽以外の仕事

の4種類に分けられます(就職&お勤めは含まず)。

今日は、音大時代にやっていたバイトを、思い出せるかぎり書いていきます!

こんなことやってました。

  • そのバイトをやって良かったこと
  • バイトをするときに気をつけたほうがいいこと

を、音大生視点で書いていきます。

もも
レッスンでクレームを受けたこともあるらしいよ…!ドキドキ…

音大時代にやっていたバイト〜音楽関係のバイト〜

まずは、音大生ならではの、音楽関係のバイトですね。

仕事と呼ぶようなものもあります。

良いことは

  • そのまま、自分の音楽経験値となる
  • 音楽関係の知り合いやご縁が増える
  • 一般的なバイトより時給が高いことも?

などですね。ひとつずつ書いていきます。

演奏のバイト・仕事

演奏はこんな感じでした。

  • 1回いくら、でイベントやレストランなどに弾きに行く(8000円〜数万円くらい)
  • コンサートに出て、その演奏料やチケット収入をいただく
  • 伴奏をして謝礼をいただく
  • 赤字覚悟で勉強のために弾きに行く(収入なしor持ち出し)

とにかく

  • たくさんの本番の舞台を踏むこと
  • いろんな場所で弾くこと
  • いろんな方と演奏すること
  • いろんな曲を弾くこと

などは、自分の音楽経験をどんどん積み重ねることとなるので、最優先でスケジュールに入れていました。

近年は、東京藝大の学生さんは1年のときから全員外部のコンサートに出られたり、若いころからどんどんコンサートやリサイタルをされてて、すごいなぁと思います。

わたしが学生のころは、2年間で試験が1回、その他の外部での公式な出演は無し。

18、19歳でコンチェルトやリサイタルをしている人は、ごく限られた優秀な友人や先輩だけでした。

いまのほうが、探したり自分で動いたりすれば、どんどん演奏の機会は作れるのではないかな?と思います。

どのくらいお金をいただけるかは、また別ですけどね・・・

  • 採算度外視、とにかく勉強になればいい!
  • ちょっとでも収益が出るように、収支や運営を工夫する

など、そのときそのときで考えて行動していくのが良いのではないでしょうか。

仮に数万円いただいたとしても、それまでの何十時間の練習を思えば、おそろしいほど低い時給ですね。

それでも、それが勉強だから。芸術はお金にならないものだから。どこまでもつきつめるのだ。お金は二の次。

そういう感覚が当たり前になりそうな雰囲気で、卒業してもなんとなく「効率よくお金を稼ぐ」ことが「悪い」みたいな気持ちになってしまう人は多いかもしれません。

さいりえ
でも、霞(かすみ)を食べて生きられないもんね…!考えないと。

音楽教室のアシスタント・レッスン

音楽関係でもっと働きたいな、と思ってインターネットや大学の掲示板などで調べていて見つけたのがこれ。

高級住宅地にある音楽教室で、アシスタントのバイトでした。

  • ソルフェージュのグループレッスンの補佐
  • (途中から)ピアノの個人レッスン
  • (途中から)ソルフェージュのレッスン

のような内容。

桐朋系列のお教室で、アシスタントのバイトをしているのも、桐朋か藝大の人ばかりでした。

さいりえ
いま教室名で検索してみたら、現在もしっかり運営されているようです!

ここでは、初めて親御さんからわたしのレッスンにクレームを頂戴しました

クレームというと言葉は悪いんですが、教室の方を通じて、わたしのレッスンへのご不満を伝えられました。

すごく悩みましたが、教室の上の方がわたしのレッスンを見てアドバイスをくださったりして、なんとか改善し、親御さんとの関係も良くなりました。

それで学んだのは、

  • お子さんへのレッスンでも、保護者の方にもちゃんと伝えるようにする
  • 相手の知りたいことを、もっと見る、聞く
  • コミュニケーションはすごく大事

ということです。

いまから思えば、この経験からとても学ぶことができました。

個人レッスンのバイト・仕事

音楽教室とは違い、個人でもレッスンのお仕事をさせていただくことはときどきありました。

わたしの場合、

  • 知人のお子さん

などが多かったですが、ほかにも

  • 大学の学生部にあるアルバイト情報で、「先生探してます」という情報から(大学生による家庭教師みたいな感じですね)
  • 自分の先生から頼まれて(先生がお忙しいので、ときどきみる、という)

などの繋がりでレッスンしている友人もいました。

 

それにしても、いまから思えばつたないレッスンをしていただろうなぁと思いますね…

  • 相手の演奏や、思っていることを汲み入れる
  • わかるように説明する、弾く
  • 安心してもらう

こういうのが、学生時代はまだまだだった気がします(今もまだまだですが、あの頃よりはいろんなことが見えるようにはなりました)。

いつもレッスンが終わってから生徒さんのお宅でご両親もいっしょにお茶をいただいたりと、あたたかい経験・記憶もあります。

音楽サロンの受付、ホールの仕事

都内の音楽サロンのアルバイトで、コンサートの受付をやったりティータイムにはホールの仕事をしたりしていました。

いまでも久しぶりにお目にかかったらご挨拶することがあります。

アルバイトのことだけでなく、

  • 音楽業界の動向を教えてもらったり
  • 国内外の演奏家の情報を知ったり
  • さまざまな音楽シーンに触れたり

と、音楽業界でアルバイトするのはやはりとても良い経験、勉強になるなと思いましたね。

番外編:できなかったけどやってみたかった音楽バイト

大学3年生のときにパソコンを持ち始めたので、良いバイトないかな〜と検索することもありました。

やってみたかったのはこんなバイトです。

  • 採譜
  • 浄書
  • コンピューター音楽の打ち込みなど

採譜は世の中の音源から楽譜に起こす仕事。

浄書は、手書きの楽譜などをパソコンできれいに入力する仕事。

これらは、ソルフェージュが好きだったこともあって(大学院ではソルフェージュ専攻科の講義をいくつか好んでとってました)、すごくやってみたかった仕事です。

ですが、社員採用のような条件しかなくて、学生のバイトは見つけられず、断念。

 

そしてコンピュータ音楽はゲームが好きなこともあって、自分で打ち込みたい!と思ったりしまして。

大学院のときにDTM(デスクトップミュージック)の専門学校に通ったこともあるんです!

…が、ピアノと両立してやるにはちょっとハードルが高くて、途中で断念してしまいました。

さいりえ
いろいろ手を出してましたね…!

それから、ここまで書きそびれていましたが、譜めくりのバイトなんかもありましたね。

ほか、わたしはやっていませんでしたが、

  • コンクールの運営・受付
  • ホールのスタッフ、コンサート受付

などのバイトをしている人もいました!

音大時代にやっていたバイト〜音楽以外のバイト〜

さてつぎに、音楽以外のバイトについてです。

接客業(飲食)

新宿駅から徒歩2分!という超都会の某コーヒーショップで、3年間アルバイトしていました。

しかし2年半で勤めていたお店が閉店してしまったので、そこから別の店に異動。

最初のお店がつぶれていなかったら、もっと長いことやっていたかもしれません。

接客業をやっていて良かったのは次の3点です!

  • 人に対して、自然に笑顔が出てコミュニケーションがとれるようになった=舞台上で笑顔になることに抵抗がなくなった!
  • 音大生以外の友達ができた
  • 規則正しくなった

とくに一番上ですね。

人前で演奏したり、レッスンやアンサンブルで人と接したりする上で、笑顔や挨拶はとても大事です

親しい人や心をゆるした相手だけへの笑顔ではなく、

初対面の人や、大勢の方の前でも自然に笑顔になれるようになったのは、接客業を経験してからでした。

さいりえ
それまでは、大学の学科の先生や外部の先生に「ちょっとニッコリしないと!」とか「無愛想だねぇ〜〜〜!」と言われたこともありました…!

派遣のお仕事いろいろ

派遣会社に登録しておき、「この日、こんなお仕事がありますが、来られますか?」という連絡を受け、暇な時期にあわせて、いろいろやるバイトです。

  • 事務資料の添削
  • クレジットカード受付
  • 旅行社での接客

など、やってました。

良かったことはこんなこと。

  • 自分の都合で働けるし、月1回とか、試験前はまったく行かない、なども可能
  • あらゆる業種で人が働き、社会が回っていることを実感できる
  • 初対面、初めての場所でもそれなりに立ち回ることに慣れていく

ひとつの職場で働くバイトと違って、とにかく社会勉強をしている感じでした。

音大に行って、そのまま演奏家やピアノの先生になっていたら知ることのなかった世界を、ほんの少しではありますが体験・体感できました。

そして、ここでもコミュニケーション力や対応力は必要でした。

毎回新しいところに行って、そこの会社の方に挨拶して、その時期だけの仕事なのに、お客様から見たら「その会社の人」なのでちゃんとしないといけない。

はじめは慣れないしちょっとストレスもあったのですが、だんだん慣れていきました。

さいりえ
でも、今やれと言われても、もうやらないですね…

コールセンターでのオペレーター

大学院の最終年に就職先が決まり、その後コールセンターでのアルバイトを始めました。

とはいえ、夏はセミナーを2つ受け、秋は日本音楽コンクールを受け、冬前からは修士論文追い込み、そして年間通して修了演奏会のための勉強や練習、と、学業もいちばん忙しく充実した時期でした。

演奏も本当に楽しかったので、この年は自分の中では納得できた演奏が多かったです。

さいりえ
いつ何をやってたかって思い出せないですね…

さて、コールセンターで良かったのは次の点。

  • きちんとした言葉・話し方が身につく
  • 時給が高い
  • 職場の人とそんなにコミュニケーションを取らなくていい

とにかく、相手の話を聞いて、内容を受け止めて、丁寧に返事する。ということを学びました。

これはピアノのレッスンでもすごく大事ですよね。

フリーランスになってからも別のコールセンターで4~5年働いたんですが、そのときの経験は今もとても役立ったなと思います。

それから、時給が高いのと、職場の人とさほど関わらなくていいというのは、先ほど書いた一番忙しい大学院時代にはぴったりでした。

時給が高い=働くのは短時間で良いということ。その分、学業に時間を割けます。

余計なことは考えず、淡々と働いてお金をいただいた感じです。

さいりえ
さすがに秋頃にはやめた気がしますが、ちょっと忘れました

注意点や、現代の音大生のバイトについて

以上、わたしが学生時代にやってきたバイトについてご紹介しました。

今から思えば、無駄な経験はなかったですね。

全部、いまの自分につながっています

良かったことも、うまくいかなかったことも。

それから、アルバイト料でピアノを買って、いまでも使っているので思い入れがあります。

(と言っても仕送りはしてもらっていたので、バイト料で楽器を買えたのも親のおかげですが)

 

注意点としては

  • 時期やタイミングは選んだほうがいい
  • スケジュールには自由がきくほうが、練習に支障をきたさない
  • 1人で部屋にこもってひたすら練習・勉強する時期も必要

かな?と思います!

まずわたしは大学3年の終わりまでは、一般のバイトはしませんでした。

  • 少し自由な時間が増えたことと
  • ピアノを弾くことに悩んだこと
  • 閉塞感に押しつぶされそうだったこと

などから、思い切って新しい世界を体験したのです。

それから、まったくバイトをしない時期というのもありました。

ひたすら音楽に没頭することも、貴重な経験です。

人によって事情はさまざまと思いますので、そのときによって選択するのが良いかなと思います。

 

さいごに、当時と今で違うのが、「ネットで稼ぐ」「ネットで知名度を上げる」という選択肢です。

いまは大学生でも発信活動で広告収入を得たり、

SNSで発信して仕事につなげたり、フォロワー数千人、数万人という学生さんもおられます。

行動しだいで、昔より選択肢やご縁がすごく広いと思いますので、「バイト」という選択肢にかぎらず、いろいろチャレンジしてほしいな、と思います。

この記事がなにかあなたのお役に立てば幸いです!

▼音大卒業後から、どうやって音楽で食べていけるようになったか?は別記事に書いています

 

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