《作品メモ》一柳 慧 雲の表情 I~VI

一柳慧さんのピアノ曲「雲の表情」(全10曲)についてご紹介します。

一柳慧作曲「雲の表情」

一柳慧氏はこんな作曲家

一柳慧氏(1933-)は神戸で音楽家夫婦の家に生まれ、お父さんはチェロを、お母さんはピアノを演奏。高校卒業後はニューヨークのジュリアード音楽院にて作曲を学び、J.ケージ(1912-1992)に出会い、多大な影響を受けました。帰国後は前衛音楽の旗手として活躍。尾高賞(4回)、フランス文化勲章など作曲による受賞は多数、現在も精力的に作曲活動を行なっておられます。

雲の表情は全10曲。第1番から第6番をご紹介

「雲の表情」全10曲は1985-1999年の作品で、現代曲と一言でいっても1960-70年代の前衛的な作品や図形譜など実験的な作品とはまた違い、ふたたび五線譜で作曲され、ピアノ小品として魅力的な曲集です。

刻一刻とあらゆる様に姿を変えていく雲の様子を、時間と音の構造によって巧みに描写しています。

cloudatlas

(イメージが固まらないように小さめの写真を載せてみました)

ここでは、今度の演奏会で演奏する第1番から第6番についてご紹介します。

第1番~第3番は、1985年に木村かをり氏により初演。第4番-第6番は1987年に3台ピアノ版によって初演され 独奏版は翌年、やはり木村かをり氏がCDにて初演しています←大変素晴らしい録音です!!

各曲の特徴は以下の通りです。

1.繊細な音の重なりが幻想的な風景を呼び起こす。
2.テンポ(速度)の移り変わりが多く、第1番が持続的であるのに比べ、断片的な性質を持つ(楽譜上でも、第1番には小節線が無く、第2番には存在する)。
3.一転、激しい爆発を思い起こさせる雲の描写。

追記:第3曲はこちらに演奏動画を載せています。

第4曲以降には各曲にタイトルが付けられています。

4.雲の澪(くものみお) [澪] 水が流れる筋が溝状になった部分。
5.雲霓(うんげい) [霓] くっきり見える虹の外側の、薄く見える「副虹」と言われる部分。
6.雲の瀑(くものばく) [瀑] 水しぶきをあげて激しく流れ落ちる滝。

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5.「雲霓」の冒頭。1本、2本と見えてくる(聴こえてくる)メロディの筋が・・・

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3、4、5本と広がっていきます・・・!雲と混ざる虹の光の広がりでしょうか。
最後には7つの輝く音が鳴り響き、次曲の激しく落ちる「雲の瀑」に続いていきます。

第5番の演奏動画はこちらです。

それにしても5段譜の暗譜はこれまでで相当苦労した曲の一つとなりました。
そして、とても好きになった曲です。

「リサイタル&Recital」 ~ムジカA国際音楽協会会員による~

日時:2016年11月6日(日) 14:00 開演 (13:30 開場)

会場:京都府立 府民ホール ALTI(アルティ)
(京都市営地下鉄 今出川駅下車 南に徒歩5分)
075-441-1414

会場へのアクセスはこちらをご覧ください→ALTI交通案内

入場料:一般 3,000円 学生 2,000円
※未就学児の入場はご遠慮ください

出演:   崔 理英(ピアノ)
清水 信貴(フルート)
清水 真弓(ピアノ)

 

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