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ラヴェルのツィガーヌ。
12月2日に行われた「崔理英(ピアノ)&中田麦(マリンバ)ジョイントコンサート2018」で最後に演奏した映像をYoutubeにアップしました。
ハンガリー音楽、そしてかつてジプシーと呼ばれた、自分のくにを持たない人たち(ロマ)の音楽を基にして作曲された作品は数多くあります。
ラヴェルの「ツィガーヌ」もその意味では同じカテゴリーといえます。
ツィガーヌは、ヴァイオリンとピアノのために作曲されました。ヴァイオリンとオーケストラ(ラヴェル本人による管弦楽版)でよく演奏されます。
スペインの血が流れ、”音の魔術師”との異名を持つラヴェルはこの作品で、
の2つを融合しています。
わかりやすいメロディーと伴奏という関係性は時には失われ、調性も時にはかなり曖昧になりながらも、ハンガリー音楽的要素は消えることがありません。
このように絶妙なバランスを保ちながら曲は成立しています。
リスト「ハンガリー狂詩曲」やサラサーテ「チゴイネルワイゼン」と同様に、
で構成されていますが、前半のラッサンはその大半がヴァイオリンの独奏で占められており、この作品をより独特な存在にしています。
繊細で独特の和声・不協和音の使用、終結に向かい拍子がどんどん変わることによる緊張感の高まり。
わたしの好きな曲の一つでもあり、あこがれの曲でもあったので、この度舞台で演奏でき、このように動画に残すことができて嬉しく思っています(もっとこうすればよかった…!ということもありますが、またつぎの機会に)。
コンサートでは、マリンバとピアノで演奏しています。
マリンバとピアノで織りなす、リズムと音色のアンサンブルを画面でお楽しみいただけましたら嬉しいです。
どうぞご視聴ください。
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