【カメラ・マイク・照明】YouTube生配信コンサート終了!ピアノソロのセッティングやコツを公開

さいりえYouTube1000人コンサートの配信セッティング

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先日の10月10日、YouTube「さいりえのピアノ練習室」の登録者1000名さま感謝コンサート配信が終了しました。

たくさんの方にご視聴いただき、コメントやスーパーチャット(投げ銭)もありがとうございました!

配信中や終わってからも、演奏の内容だけでなく音質や画質、アングルにもたくさんのご感想を頂戴しました。

今回のコンサートを、とくに【機材面】から振り返ります。

各セッティングの詳細や、苦労したこと、気をつけたことをまとめていきますので、演奏配信にご興味がある方のご参考になればと思います。

▼当日の配信はこちらからご覧いただけます(開始1分半は無音ですので早送りしてご覧ください)

セッティングの詳細とポイントを公開します

今回はすべてのカメラ・マイク・照明その他配信用のセッティングをパートナーの中田麦(@BakuNakata)が担当してくれました。

次のセッティングで行いました。

  • カメラ5台(5アングル)
  • ピアノ用マイク4本(2箇所)+声用マイク
  • 部屋の照明+追加で照明3機
  • 配信用スイッチャー ATEM Mini Pro + パソコン

ここから、簡単にご説明します。

また、機材や配信方法にご興味お有りの方はこちらの記事がおすすめです。

【保存版】これであなたも演奏の生配信ができる!必要機材をレベル別に徹底紹介

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カメラ5台で5アングル配信

カメラは5台、次の5アングルです。

  1. 腰上、ピアノ全体を右から(メイン)
  2. 鍵盤、手元アップ(ズーム可)…2と繋がりあり
  3. 俯瞰(鍵盤を真上から)
  4. 正面から顔
  5. ダンパーと弦をアップ…4と繋がりあり

こちらのツイートは、5つのうち4つのアングル(1〜4)の写真を載せています。

複数のアングルで配信するときは、以下の点が重要だそうです。

  • 各カメラの映像の色味や明るさを合わせる調整を丁寧に
  • バラバラのアングルではなく、どこか共通していると自然に切り替えられる(今回でいうと1と2、4と5に共通点あり)
  • カメラのメーカーはそろえるか、同じ機種のほうが合わせやすい
さいりえ
これらをご覧になった上で配信をご覧いただくと、印象がまた変わるかもしれません…!

ピアノはマイク4本で2箇所の音を撮る

マイクは、ステレオマイクを2本×2箇所に立てました。

  • ピアノの弦のすぐ近く
  • 部屋の天井近く

ピアノの音を「近く」と遠くの2箇所で撮ってミックスすることで、立体感のある音になります。

ミックスの割合はテストして試しました。

使用ピアノはかなり響きが豊かで、逆にクリアな打鍵音が聞こえにくい楽器なので、演奏曲のことも考えて、近いマイクのレベルを当初の想定より少し上げました。

また、トーク用のマイクは別で立て、演奏中は切ることで雑音を減らしました。

ライブ配信とは思えない、きれいな音質で撮れたのではないかと思います!

照明は部屋の照明+追加で3つ

今回、照明が一番大変だったそうです。

部屋のライトに加え、小さな照明を3つ使いました。

照明の設置や設定には、いろいろと難しいことがあるそうで、

  • いろんな色や色温度の光
  • ピアノや人物に直接光を当てると白っぽくなりすぎる
  • 照明の角度によって影が邪魔になる
  • 演奏時とトーク時で顔や体の向きが変わるので、どちらでも自然に光が当たるように

などの問題を、調整しながらセッティングしてもらいました。

数が多ければ良いわけでなく、極力、少ない照明の数でセッティングしたそうです。

光をやわらかくして人物に当てるデュフューザーが活躍しました。

スイッチングについて

以上のセッティングで、配信中にリアルタイムで5アングルを切り替えてもらいながら行いました。

スイッチング箇所はわたしが当日のお昼に急いで決めました。

アングルを知りすぎているとかえって緊張しそうなので、本当は適当にやってもらいたかったのですが、やはり曲に合わせたスイッチングのほうが良いということで、自分で決めました。

スイッチング箇所を決める時は、以下のようなことをポイントにしました。
まず、各アングルの特徴はこんな感じです。

  • 全体アングルは、コンサートで観ている感覚に近い
  • 手元アップは、迫力があったり、曲の雰囲気にググっと入っていけたりという特徴がある
  • 俯瞰(鍵盤を上から)は視覚的に面白い。ちょっと客観的で感情などは伝わりにくい
  • 顔アングルは主観的な印象を与える。曲・音楽よりも人間が目立つ
  • ダンパーのアングルはちょっとした挿入要素や、物質的に面白い部分に短めに使う

それを踏まえて、こういうことを意識しました。

  • コンサートのはじめは、雰囲気に慣れてもらうためにもあまり頻繁に切り替えない
  • 基本的には曲の雰囲気が変わるときにアングルを変えるが、いつも同じだと飽きるので少し変化をつける
  • 速いフーガや音域の広いパッセージなどでとくに俯瞰アングルを活用
  • 音楽が広〜くなる部分でアングルが広く客観的になるよう順番を工夫
  • 顔アングルは、あえて入りこんで歌うような部分では使わない(演奏者に意識がいきすぎる)
  • 音楽に集中してほしいときに手元アングルにする
  • 手元アングルのズームを動かせるよ、と言われたので、一部採用してみた(でも実際は忙しくて大変だったらしい)

など、いろいろ想像しながらアングルを決めていきました。

決めたのが直前すぎたので、スイッチャーをしてくれたパートナーがとっさに楽譜と機械を追えず失敗してしまった部分もあったようです、わたしもやったことがありますがなかなか大変な仕事です!

視聴者さんもアングルの切り替えは楽しんでくださったようなので、良かったです!

 

ATEM Mini Proを使えば、配信中のアングル変更もワンタッチです。

音楽配信機材に関して詳しく書いた記事はこちらです。

まとめ

この記事では、今回行った配信環境やセッティングについてまとめました。

また、会員制のオンラインレッスンサロンでは、note で当日までの練習日記を公開しています↓

あらためまして、この度はたくさんの方にご視聴、応援いただき本当にありがとうございました。

これからも精進しながら、配信活動も工夫してまいります!

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

▼当日の配信はこちらからご覧いただけます(開始1分半は無音ですので早送りしてご覧ください)

 

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