中田麦マリンバリサイタル~バロックの名曲からマリンバの個性あふれる曲まで!プログラムご紹介~

こんにちは。崔理英です。

いよいよ明日11/23は
「2012年度青山音楽賞新人賞受賞研修成果披露演奏会~中田麦マリンバリサイタル~」です。

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お忙しい秋の祝日にお越しくださる皆さま方に、「来てよかった!」と思っていただけるような演奏会に!と思っています。
直前ではありますが、演奏曲目とひとこと紹介を書いてまいります。
(内容は、中田麦の協力により書いております。)

中田麦マリンバリサイタル/プログラム

G.F.ヘンデル / ヴァイオリン・ソナタ ニ長調

第1楽章 : アフェトォーソ Affettuoso

第2楽章 : アレグロ Allegro

第3楽章 : ラルゲット Larghetto

第4楽章 : アレグロ Allegro

ヘンデルは、J.S.バッハと同じ年。オラトリオ「メサイア」をはじめとする名作を残し、バロック音楽を代表する作曲家の一人です(D.スカルラッティも同い年!すごい年代ですね)。

「ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 」は晩年に作曲され、《緩-急-緩-急》の4楽章からなる、教会ソナタ形式です。
通奏低音の伴奏に乗るヴァイオリンの旋律が美しい曲です。今回、マリンバでの演奏はまた新しい響きをもたらすことと思います!

教会ソナタとは?

もともとは教会で演奏された室内楽で、バロック時代の重要な様式の一つです。
上に書きました、緩-急-緩-急の4楽章の組み合わせも特徴の一つです。ベートーヴェンなど古典派以降の、「ソナタ形式!」を軸においたソナタとは、また違うのですね。

J.S.バッハ / 無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調

1.前奏曲 / Prélude

2.アルマンド / Allemande

3.クーラント / Courante

4.サラバンド / Sarabande

5.ガヴォット / Gavotte Ⅰ・Ⅱ

6.ジーグ / Gigue

バッハはヴァイオリン、チェロ、フルートなど無伴奏器楽のための作品を多く書いています。
どの作品も、一つの楽器で多声的な音楽を表現しているということが最大の特徴であり、重音はもちろん一本の旋律にも複数の声部が隠されています。

「無伴奏チェロ組曲 第6番」は、ヴィオロンチェロ・ピッコロ(小型チェロ)もしくはヴィオラ・ポンポーザ(大型ヴィオラ)のための作品と推測されてきましたが、作曲当時のケーテンに5弦チェロが存在していたことが確認されており、近年は復元された5弦チェロでの演奏も行われています。

曲は前奏曲と5つの舞曲からなっています。
チェロの作品として歴史に残り続ける素晴らしい曲であることは言うまでもないのですが、マリンバの低音の響きは独特の美しさがあり、会場バロックザールは音響が素晴らしいホールですので、チェロとはまた違った魅力をお楽しみいただけるのではと思います。

30分もの大曲ですが、ぜひゆっくりとお聴きいただきたく思います。

(舞曲を元にした組曲についてはこちらの記事でも解説しています→古典組曲とは?バッハ作曲「パルティータ第6番」

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ちょっと一息。ここからは日本人作曲家の作品です。

八村義夫 / アハーニア Ⅰ

八村義夫は作品数は多くないものの、その作風は厳しく凝縮されたもので、日本の作曲家の中でも異彩を放っています。
マリンバ独奏のための「アハーニア」は第一部(1971年)と第二部(1976年)で構成されており、マリンバ奏者・安倍圭子によって初演されています。
今回はそのうち、第一部の演奏です。

以下は作曲者本人による解説です。

Ahaniaは、ウイリアム・ブレイク(1757-1827)の予言書『ユリアゼンの書』『アハーニアの書』等の主人公ユリアゼンの妻の名前。本来は女性の愛の表象であるが、硬化した理念や理知によって錯誤化し、迷妄化したユリアゼンにとって、罪、或は悪病の表象となる。この曲の第一部のおわりで、奏者はブレイクの『ジエルサレム』の一節をつぶやく。” I must create a System, or be enslav’d by another Man’s “(私は体系を創造しなければ
ならない、そうしなければ他者のそれに隷属させられてしまう)

(引用元:ソニックアーツ版の楽譜の巻末に記載の内容)

・・・演奏者がつぶやくんですね!これは当日、一風変わった空気になりそうです。

助川敏弥 / パウル・クレーによせる5つの小品

1.すばやく走るもの

2.雲と光

3.冬の鳥

4.おぼろな光の中で

5.熱い点と線

助川敏弥は、1954年の日本音楽コンクール作曲部門で第1位を受賞、57年に東京藝術大学を卒業後はさまざまな作品を発表し続けました。

この「パウル・クレーによせる5つの小品」は1973年に作曲。5つともそれぞれ個性的なタイトルがつけられています。
これはスイスの画家、パウル・クレー(1879-1940)が自身の絵画につけたようなタイトルに倣って作曲者自身が考えたものです(実在する絵のタイトルではないそうです)。

この曲は先日の奈良の演奏会(→こちらの記事です「中田麦&崔理英2016ジョイントコンサート」)でも演奏されたのですが、一般のお客様にも大好評でした。

現代曲でとっつきにくいかな・・・?と少し心配していたのですが、アンケートでも「パウル・クレーにひきつけられた!」「冬の鳥の風景がよかった!」といろいろなお声をいただけました。

数年前の動画が中田麦本人のブログ内で紹介されていますので、ご興味お有りの方はご視聴ください→中田麦日記「パウル・クレーによせる5つの小品」)。

ただ今回、2016年の新たな演奏をお届けできることと思います。

一柳慧 / パガニーニ・パーソナル

作曲家・一柳慧についてはこちらの記事でもご紹介しています→(作品メモ:一柳慧「雲の表情I~VI」

「パガニーニの主題による・・・」という曲はたくさんありますね!
リストのパガニーニ大練習曲。ブラームスの、パガニーニの主題による変奏曲。ラフマニノフの、パガニーニの主題による狂詩曲。2台ピアノの作品もあります。

ニコロ・パガニーニ(1782-1840)の「カプリース 第24番」の有名な主題に基づき、多くの作曲家が作品を書いています。
これだけ作曲家を、そして奏者を惹きつける主題ってすごいですね。
シンプルだけど、それだけで生命力や存在感がある。そんな主題です。

さて、マリンバとピアノのための「パガニーニ・パーソナル」は1982年に作曲され、故・岩城宏之と木村かをりによって初演されました。
調性的な要素を僅かに残しつつ、ほとんど無調による変奏曲です。
パガニーニのテーマは次々とデフォルメされていき、静けさに満ちた中間部を経て、怒涛のクライマックスを迎えます。

この曲はピアノもかなりエキセントリックです。すごくカッコイイのですが、私の体と技術では追いつかない、と思ったこともありました。
でも、作曲者でもある一柳慧さん自身の演奏をCDで聴き、機知に富んだ世界観のある演奏に聴き入り、この曲の味わいや面白さは至るところにあると再確認できました。
そして私ももう一度、自分の持ち味を生かした演奏を目指すようになりました。

奏者と組み合わせ(マリンバ×ピアノ)によっていろいろな演奏が飛び出す曲ではと思います。
明日は、一度しかない演奏ができればと思っています。

さて、長くなりましたが、最後までお読みくださってありがとうございました。

では明日会場にて皆さまのお越しをお待ちしております!
チケットはまだございますので、ご来場ご希望の方は下記フォームにてお問い合わせくださいませ。

コンサート詳細

日時:2016年11月23日(水・祝)18時 開演 17:30 開場
会場:青山音楽記念館 バロックザール

入場料:一般 3,000円 学生1,500円  ※未就学児の入場はご遠慮ください
出演:中田 麦(マリンバ) 崔理英(ピアノ)

共催:(公財)青山財団
詳細情報・お問い合わせ:青山音楽記念館バロックザール 075-393-0011

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