音楽高校ってこんなところ〜進路に迷う人へ〜

音楽高校ってどんなところ?

このブログでは、音高受験や音楽高校に関する記事も書いています。

音楽高校は各地域に数えるほどしかないので、接点がない人にとっては未知の世界ですよね。

  • 音楽高校って、どんなところなの?
  • どうやったら行けるの?
  • 興味があるけど、よくわからない。

こんなふうに疑問に思う人も多いと思います。

そこでこの記事では、地元の音楽高校を卒業し、ピアノ講師やソルフェージュ講師として音楽高校で指導してきた経験をもつわたしが、音楽高校の良いところや実態をお伝えします!

こんな方に読んでいただけるとうれしいです。

  • 音楽高校への進学を考えている小中学生や親御さま
  • 生徒さんに音楽高校の受験をすすめるか迷っている指導者の方
  • 単純に、音楽高校ってどんなところ?と気になる人

音楽専門の高校。ひとことで言うと?

まずはひとことで。

とにかく、音楽にどっぷり浸かれる場所です。

さいりえ
音楽の海にどっぷり浸かります!

出身者が語る!音楽高校の良いところ

音楽高校のメリット

良いところはたくさんあるのですが、ここでは4つご紹介します。

  • 音楽の授業やレッスンカリキュラムが豊富
  • レッスンや授業は演奏家や作曲家など専門の先生
  • 幅広い音楽に触れることができる
  • 卒業後もいろんなご縁がつながる

音楽の授業やレッスンカリキュラムが豊富

音楽高校って、どんな授業があるんだろう?と気になりますよね。

  • ピアノやヴァイオリンなど、専攻楽器や声楽のレッスン
  • 副専攻(ピアノ生徒は声楽、ピアノ以外の専攻の生徒はピアノを学びます)のレッスン
  • 聴音・視唱などのソルフェージュ
  • 音楽理論
  • 和声学
  • 音楽史
  • 演奏法
  • 連弾・2台ピアノ・室内楽
  • ピアノ初見
  • 合唱・オーケストラ

などの授業が、1週間の時間割の3分の1ほどを占めています(授業内容は学校により異なります)。

しかも、始業前には朝練、昼休みもレッスン室を借りて練習、放課後は暗くなるまで練習することができ、授業以外の時間も音楽にどっぷり浸かれます。

レッスンや授業は演奏家や作曲家など専門の先生

音楽高校の授業やレッスンは、現役で演奏家として活躍されている方や、数十年にもわたって受験生を芸大や音大に送り出している先生方が多くレッスンされています。

音楽的にも人間的にも尊敬できる先生方がたくさんいらっしゃいます。

生徒時代はそのありがたさに気づけないこともあったのですが、いまは、いろいろご相談したりご意見を伺ったりして、勉強させていただいてます。

尊敬する先生方の良いところをどんどん盗んじゃいましょう!(いい意味で)

さいりえ
わたしも新人と思っていたらいつの間にか10年…気を引き締めてがんばらねばと思います!

音楽の友人・良きライバルがたくさんできる

音楽高校に入ると、クラスメイトはみんな自分と同じ、音楽をやっている人たちです。

わたしが通っていた音楽高校は、高校3年生のときに単科の音楽高校として独立しました(それまでは普通科の大きな高校の分校でした)。

全校生徒120名、1学年1クラス40名、全員が音楽専攻の生徒たちです。

(※一般的には、普通科と音楽科が同じ学校にあることが多いです)

クラスメイトがみんな音楽を志す仲間になると、こんなことが増えてきます。

  • 好きな作曲家や演奏家のこと、練習の悩み、将来の目標のことなど、たくさん語れる
  • 友だちと共演することで刺激しあい、高めあえる
  • 身近に良いライバルがいて、目標に向かって共にがんばれる

どれも、音楽高校ならではの良さですよね。

どんな分野でも、

  • 自分よりはるかに先を進んでいる人を目標にする

だけでなく、

  • 同じ目線でいっしょに頑張っていける仲間がいる

というのは、とても価値のあることです。

高校生も、大ピアニストの演奏をたくさん聴いて学ぶことは大切ですが、同年代の演奏や取り組み方を間近で見て学べることも、とてもたくさんあると思います。

幅広い音楽に触れることができる

音楽高校では、自分が勉強する楽器以外の音楽にも幅広く触れる機会があります。

  • 同級生の歌や弦楽器・管楽器の伴奏をする
  • 合唱、オーケストラ、室内楽で演奏する
  • 友だちや先輩・後輩が演奏しているのを聴く機会が増える(いろいろな楽器、オーケストラなど)
  • 知らない曲や作曲家を知る機会が増える
  • 学校によっては年間イベントで著名な演奏家を招いてレッスンやレクチャーを受ける機会がある

など、幅広く音楽に触れることができるのは大きなメリットです。

卒業後もいろんなご縁がつながる

ここまで書いた音楽関係の友人や先生とのつながりは、高校に通う3年間だけでなく、卒業後もずっと続くことが多いです。

とくに音楽の世界は、実力の世界であるとともに、ご縁の世界でもあると思います。

思えば、いまわたしが音楽で仕事をして暮らしていけるまでになったあらゆること、お世話になっている方との出会いは、音楽高校での3年間から始まったことが多いです。

卒業して20年ほど経ちますが、いまでも、音楽高校で出会った多くの方やそこからつながるご縁に「ありがたいなぁ」と思うことが多々あります。

音楽高校に進むなら、気をつけたほうがいいところ

音楽高校のデメリット

そんな魅力いっぱいの音楽高校ですが、特殊な環境なだけに、気をつけたほうがいいこともあります。

こちらも、4つご紹介します。

  • 「音楽が一番」という空気が苦しいことがある
  • 勉強時間が減る
  • 世界が狭くなりやすい
  • 音楽関係の道に進まない場合は注意が必要

いずれも決定的なデメリットというわけではなく、「そうなってしまうこともある」と知っていれば良いのではないかと思い、書いていきます。

「こんなはずじゃなかった」となるのは、苦しいですよね。

「なるほど、そういう一面もあるのか。じゃあわたしはこうしよう!」など、あなたなりの道をさがしてみてくださいね。

それでは、ひとつずつご紹介します。

「音楽が一番」という空気が苦しいことがある

音楽高校という性質上、学校生活の中で「音楽」が占める割合はとても高くなります。

しかも、高校生にとっては

学校=自分の世界・生活の大部分を占めるもの

になりやすいですよね。

中学生のころは、ピアノで悩みがあっても学校に行けば気が紛れたりしていましたが、

音楽高校に通いながらピアノのことで悩めば、それはそのまま学校生活に影響し、自分の時間すべてに影響することにもなりかねません。

また、クラスの人数が少ない分、それが「味のある濃さ」に感じられることもあれば、息苦しく感じてしまうこともあるかもしれません。

 

音楽を続ける上で、悩む時期というのは必ずあります

それを乗り越えながら、自分自身の音楽を見つけていく。そういう面はあります。

ただ、耐えきれないほどに非常に苦しいものであれば、ひとりで悩まずに助けを求めたほうが良いです。

先生方もたくさんの生徒を見てきているので、親身になっていっしょに考えてくれるはず。

さいりえ
音楽高校だからこそ得られる答えもありますよ

勉強時間が減る

先ほど、全体の授業時間の3分の1ほどが音楽に割り当てられると書きましたが、その分一般科目は減っています。

そのため

  • 音楽高校に入ったけど、一般の科目も頑張りたい!

という人は、少し物足りなさを感じることもあるかもしれません。

わたしは高校時代、もう少し勉強しておいたほうがいいような気がして、

  • 高校1年のとき…英語と数学
  • 高校2年のとき…英語(継続)

の塾に通っていました。

3年生のときはピアノの練習に専念したかったので、塾をやめて通学時間や自宅でセンター試験の準備をしました。

学校の先生がとても熱心に授業をしてくださったので、授業の復習と一日数時間の勉強を続けていきました。

最終的に芸大入試のためのセンターは8.5〜9割取れましたが、勉強に対する自覚のようなものは自分自身で探していくことも必要だと感じました。

  • 国公立の芸大や教育大に行きたいのでセンター試験を受ける必要がある
  • 音楽高校に入ったけど、やっぱり一般大学を受験したい

という人は、一般科目をどのように勉強するか?ということは早めに考え始めたほうがいいと思います。

世界が狭くなりやすい

  • 音楽以外のことを知る、取り組む時間があまりない
  • 音楽関係以外の人と出会う機会が少ない

など、世界が狭くなりやすいのは否めません。

でもこれって、勉強の進学校でもそうですよね。

だからわたしは、高校の3年間は音楽に思いっきり打ち込んだらいいと思います。

そして心に余裕があるときには、

  • 本や新聞を読む
  • いろいろな考え・境遇の人がいることを知る

このようなことにも意識を向けると良いと思います。

  • 音楽だけでなく、歴史や社会を知ること
  • 自分や他人の気持ちを感じ、行動できること
  • 一般的な常識があること

などは、とくに20代以降、とても大事になってきます。

音楽関係の道に進まない場合は注意が必要

はじめに書いておきますが、音楽高校を卒業しても一般大学に進んだり就職したりすることは可能です。

ただ、先に書いたように、音楽高校のカリキュラムは「音楽の道に進みやすいように」考えられているので、音楽以外の道に進むためのカリキュラムやサポートは薄いです。

そのため、中学生の時点で

  • 音大に行ってみたいけど、勉強も好きだから一般の◯学部もいいなぁ
  • ピアノが大好きだけど、将来は◯◯(音楽以外)をやりたい

など、進路についてまだ決定していない場合は、音楽高校を選ぶのはリスクがあるかもしれません。

高校3年間のあいだにいろんなことがあって気持ちが変わることもあると思いますし、それは誰にもわかりません。

だから、結果的に音楽高校から音楽以外の道に進むことだってありますし、本人や周りの人が納得して出した答えであればそれも素晴らしいことだと思います。

でも少なくとも、中学3年生の時点では、音楽の道を進む覚悟があるか?と自分に問いかけてみてください

ゼッタイに音楽の道を歩いていく!ピアノが大好きだからしんどいことがあってもやり遂げる!

このくらいの意気があれば、ぜひ音楽高校を受験してください!

(逆に、「勉強キライだし、ピアノ弾けるし、音楽高校行こうかな〜」というような気持ちで受験するのはやめたほうがいいです)

(参考記事)音高受験のご相談に来られる方へ、わたしが必ずお話してすること→音楽高校を受験したい!どうしたら良い?

まとめ:環境を生かせるかどうかは、自分しだい

ここまで、音楽高校の良いところと、気をつけたほうがいいことを書きました。

ただ、これはどんなことでも言えるのですが、人間は同じ環境にいても

  • たっぷり吸収して、自分の糧にする人
  • せっかく恵まれているのに、その機会を生かせない人

の2とおりに分かれます。

音楽高校は、音楽に打ち込みたい人にとっては素晴らしい環境です。

ただ、そこで何を得られるか?というのは、あなたしだい

この記事を読んで、「絶対行く!」とワクワクする人は、ぜひ検討してみてください!

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