なにか物事に取り組むとき。
「わかっているけど、できない!」ということはありませんか?
さいりえ
もも
さいりえ
ピアノの練習も同じで、なにかうまくいかないとき、「わかっていてもできない」、「やりたいけどどうしたらいいかわからない」など、いくつもの段階があります。
そこで、いま取り組もうとしていることに対してあなたがどういう状態なのか?をこのように整理してみます。
- したい?したくない?
- わかる?わからない?
- できる?できない?
これらを整理することによって
- いまあなたがどういう状況にいるか
- うまくいかない原因はなにか
- どこに重点的に取り組めばいいか?
この記事では、それぞれの【対策】もご紹介していきます。
いま練習で気になっていることを頭に浮かべながら読んでみると、もしかしたらヒントが見つかるかもしれません?
もくじ
その演奏、したい? or したくない?
- この部分で雰囲気を変えて弾きたい。
- リズムの特徴を出したい。
「本当に」そう弾きたいのか?もう一度自分に問う
なにか大事なことをしようとすると、そして難しいことであればあるほど、
「本気でそうなることを願っているか?」がなにより大切です。
たとえば冒頭にあった「さいりえは早寝できない」という話ですが、本気で早寝したいとはそれほど思っていないんです。
何か理由があって「絶対早寝!」と心から思うときは、早寝しているんですよね。
それと同じで、あなたの頭の中で
- ここは音色が変わると良いらしい
- ここはミスタッチしないできちんと弾かないといけない場所だ
とわかっていても、実は心の奥底ではそれほど本気で望んでいない、追い求めていない、ということはありませんか?
これは、自分では気づいていないことも多いのです。
もう一度、あなた自身に問いかけてください。本気でそう願っているのか?と。
どう弾くか、わかる? or わからない? ( 知識→方法 )
心から「こう弾きたい!」と思っていてもうまくいかない場合、2つのことが考えられます。
知識として知っているか?そして、方法をわかっているか?の2つです。
知識として、知っているかどうか
- 和音が変わるので雰囲気が変わるところだな。
→雰囲気を変えるには呼吸や音色の変化が必要そう。 - リズムが他の部分と違って面白い場所。
→リズムは3連符と16分音符4つの組み合わせになっているな。
方法・手段を知っているかどうか
- いろいろな呼吸の中で、深さやタイミングはこのくらいが良いかな。
→音色はこんな音がほしいから体や手はこのような弾き方を試してみよう。 - 3連符の正しい分割はこんなリズム。
→リズムの連続の中で「立てるとキマる」ところはこの音かな?
知識は増やしていける!
「わかる」か「わからない」か?
というのは、ほかの2つのポイントに比べると、努力や気持ちしだいで増やしていきやすいです。
音楽や曲の知識、それからテクニックや表現に関する知識は、勉強したり教わったりして増やしていくことができます。
実際に、できる? or できない?
- 知識や方法がわかっていて、実際にそのような表現が「できる」か「できない」か
本当にそう弾きたいと思っていても。
実現し、音にできるかというのはまた別のことなのです。
とくに具体的な対応が必要
肉体的なことにもなってくるのですが、息を素早く吸おう!と思っても「シュッと息を吸う」という経験がなければ、はじめはできません。
また、音をピンと明るく立てるにはこのような打鍵が良い、とわかっていても、指の筋力が不足していては、できません。
その場合は、呼吸だけを練習してみたり、指を鍛えたりして、また同じ場所にチャレンジします。
もっとも実践的な対策が必要なポイントです。
まとめ 〜段階を確認することで良いことがたくさん〜
ここまで、段階を確認しながらピアノの練習やレッスンを進める方法をご紹介しました。
気になることがあるときは、
- 「本当にしたいのか?」
- 「どうすればできるのか?」
- 「それを、できるのか?できないとすれば、何をすれば良いのか?」
いま何をすれば問題が解決するか、がわかりやすくなるのではと思います。
さいごに。実はこの考え方には、もう一つとても良いことがあるんです。
レッスンで「褒める」ポイントもわかる
生徒さんがその場で出している音、という結果だけ見ると「まだできていない」ことでも、あるポイントまではできているかもしれません。
さいりえ
さいりえ
真面目に練習していれば、全く何もできない人はいませんので、どこでも褒めるべきポイントはあります。
できていない、と一言で否定せず、できているポイントを見つけたいといつも思います。
「全然思うように弾けない」と思ってしまっているあなたも、こうやって自分をときどき褒めてあげてくださいね!
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