作品への理解を深めるためには本を読もう!「シューマン全ピアノ作品の研究」

今日は作品研究に関するお話です。

クラシックの曲を演奏するとき、その曲の内容や時代背景、作曲家のことを知らずに弾くのとよく知って弾くのとでは、演奏が全然ちがったものになります。

そのため、ピアノを弾く人は、ピアノの前で楽譜とにらめっこするだけではなく、さまざまなことを学んで感じて取り入れて・・・ということも必要になります。

今日はあらためて

作品研究をするということ

作品研究に役立つ本で、最近読んだもの

をご紹介したいと思います。

作品研究をするということ

作品研究については、いろいろな方法があります。

(弾きあい会でも、曲について調べてきて弾いてもらうことがほとんどです→発表会のリハーサル会を行いました

インターネットの情報、調べる人が増えている

いまはインターネットでもいろいろな情報が入手できますし、中にはかなり専門的で信頼性の高い情報も探し出すこともできます。

中学生、高校生に楽曲分析や聴き比べの宿題を出すと、インターネットで調べたりもしているようですし、そういう私もインターネットは活用しています。

ただ、インターネットで得られる情報の信頼性については、判断することが難しいときもあります。

出典のたしかなもの、よく研究され専門的な知識に裏付けされた情報を「すぐに」「正しく」見つけることは難しいかもしれません。

本を読もう!

一方でよく研究された本をしっかり読むことは大切で、生徒さんたちに「なんでも良いので音楽に関する本や作品に関する本を読んで感想文を書いてきて」という宿題を出すこともあります。

そう言うと、興味深い本をどこからか探してきて、しっかり読んできてくれます。

それは、確実にプラスになることですし、彼らの書いた感想文も、演奏について一つ視野が広がったように読み受けられます。

ぜひ、どんどん本を読み、知識にしていくことを強くおすすめします!

西原稔著「シューマン 全ピアノ作品の研究 上/下」(音楽之友社)

ここで、最近読んでいる本をご紹介します。

シューマンのピアノ作品について、さまざまな視点からじっくりと書かれた本です。

シューマンの生涯、作品に一歩近づける本

上巻の前半には、

シューマンが生きた時代のことや彼の役割について

いろいろな角度から考察されています。

 

そして上巻の後半~下巻にかけては、各作品についての創作過程をこのような切り口から解説。

シューマンの文筆活動や人間関係

旋律やモチーフの引用元となった他の作曲家の作品

献呈された推移について

さらには、

シューマンの作品に多い改訂についての考察

クララとの手紙のやりとりや

結婚後の出来事・・

など、気になるけどなかなか調べにくいことについて、かなり詳しく解説されています。

著者の長年のシューマン研究成果が凝縮

「全ピアノ作品の研究」というのがすごいですね。知らない曲もたくさん載っていました。

興味のある作品のページから読んでいますが、切り口が興味深く面白い。

著者は18~19世紀の音楽社会史や思想史がご専門で、この本にはシューマンに関して長年の研究の成果が凝縮されているとのことです。

「作品について調べるため」だけではなく、読み物としても純粋に面白いです。

シューマンは協奏曲をはじめとしていくつか勉強してきましたが、まだまだ勉強不足で知らないことがたくさんあるので、読むのが楽しみです。

知識をもった上で、自分の演奏を見つける

作品について理解を深める、知ろうとすることは大切な要素の一つだと実感します。

でも数百年前の作品なのに、いや、数百年前の作品だからこそ、知らないことがまだまだたくさんあります。
すべてを知ることは、ほぼ不可能でしょう。

それを思うと途方にくれることもあります。

また、知らないで弾くということはこわいと感じることもあります。

そんな時はただただゆっくり弾いて、音が語りかけてくれるのを待ったり。

名ピアニストの演奏を聞いたり。

美術館の絵を見たり当時の歴史に興味を持ったり。

最終的には、よく納得して、さらには自分の考えを持つこと。

そしてそれをどのように「音にするか」ということが一番難しく奥が深いのですが。

それがクラシック音楽の難しさであり面白さであり、また魅力なのかもしれません。

 

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